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藤井聡太七冠、パリ五輪の代表奮闘に「私自身もっと頑張らねば」…19歳・藤本渚五段は「年下の選手の金メダルは刺激に」

スポーツ報知 2024年8月1日 14時49分

 関西所属で活躍した棋士を対象に選出する「第32回関西囲碁将棋記者クラブ賞」の受賞者が1日に発表された。将棋部門は藤井聡太七冠=竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=が4年連続4回目の受賞。藤本渚五段には特別賞が贈られた。囲碁部門は井山裕太三冠=王座、碁聖、十段=が4年連続16回目の受賞となった。

 同賞は、将棋は2023年度に活躍した棋士が対象(囲碁は2023年の1年間)。藤井は昨年6月に史上最年少の20歳10か月で名人を獲得。同10月に王座を奪取して史上初の八冠全制覇を達成した。

 先月30、31日に行われた王位戦七番勝負第3局で挑戦者・渡辺明九段に勝ち、この日、徳島から大阪・関西将棋会館での表彰式に駆け付けた藤井は「昨年は実力以上の結果を残せて、貴重な経験ができた」と受賞を喜んだ。今年度は6月に叡王を失って七冠に後退したが、7月に21歳11か月で永世棋聖に。「ミスが出てしまう将棋が少なからずあり、実力不足を感じる部分も。序盤の戦型が多様化しているので、対応できるよう力を付けたい」と向上心を強調した。

 また、年間最多タイ51勝、歴代4位の勝率8割5分をマークしたほか加古川青流戦の史上最年少制覇、順位戦C級2組の1期抜けなど大活躍した藤本は「これまで錚々(そうそう)たる方が受賞されてきたので、とても光栄。昨年は結果を出すことができたが、課題も多いので、その辺りを直して成長していきたい」と、さらなる精進を宣言した。

 藤井は先月19日に22歳になったばかり。藤本は現役最年少19歳で、同世代の若き精鋭アスリートが今、パリ五輪で奮闘している。王位戦の準備・対局で見る暇もない藤井だが「将棋の場合ですと、何かを背負って戦う状況はそんなにないですが、オリンピックは代表として出場される。緊張感、プレッシャーもある状況の中で素晴らしいパフォーマンスをされる選手を見ると励みにもなるし、私自身、もっと頑張らないといけないと感じます」と話した。

 藤本も「自分より年下の選手が国を背負って戦うのは素晴らしい。4年に1回の重みもあり、すごい」。スケートボードをテレビ観戦したそうで「自分より年下の人が金メダルを取ったりして、刺激になりました」と感嘆していた。

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