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競歩7位の池田向希「パリの経験があったから今があると思えるよう」28年ロス五輪へ再スタート…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月1日 17時41分

◆パリ五輪 第7日 ▽陸上(1日、トロカデロ広場周回コース)

 【パリ(1日)ペン=手島莉子】男子20キロ競歩が行われ、2021年東京五輪銀メダルの池田向希(26)=旭化成=は1時間19分41秒で7位入賞を果たしたが、惜しくもメダルを逃した。古賀友太(25)=大塚製薬=は1時間19分50秒で8位入賞。浜西諒(24)=サンベルクス=は1時間20分33秒で18位だった。

 荒天のため、レースは30分遅れでスタート。エッフェル塔を臨むコースで、池田は2大会連続のメダル獲得を目指して、力強く歩き続けた。ただ残り約3キロで「力不足だった」と先頭集団から遅れ、2大会連続のメダル獲得はならなかった。金メダルとは46秒差、銅メダルとは30秒差で「悔しい思いはありますが、この3年間やってきたことが無駄だったとは思っていません。まだまだここは通過点だと思っています」と前を向いた。

 前回銀メダリストで、2月に世界歴代3位の好タイムをマーク。ただ「プレッシャーとは思っていません。ずっと、ただ一つの目標だったので」とメダルへの重圧はなかった。今大会は個人種目が20キロのみ。「より各国の強力な選手が20キロに集結した分、最強選手を決める決定戦でした。その中で自分の位置が7番目だった。ラストまで余裕を持って進めている選手が上位にいました」と冷静に振り返った。

 闘志の炎は消えていない。来年の東京世界陸上、28年ロサンゼルス五輪へ「この4年間さらに成長する。いつかパリの経験があったから今があると思えるような競技人生になったらと思っています」と花の都から再スタートした。

 ◆池田 向希(いけだ・こうき)1998年5月3日、浜松市生まれ。26歳。浜松日体高で競歩を始め、3年時に全国高校総体5位。2017年、東洋大に入学。19年ユニバーシアード優勝。21年に東洋大を卒業し、旭化成に入社。同年の東京五輪銀メダル獲得。世界選手権は22年銀メダル、23年15位。人気モデルの「みちょぱ」こと池田美優は父方のはとこ。

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