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井山裕太三冠、囲碁で五輪出たい!世界的に広がり正式競技へ「可能性ある」…昨年アジア大会に日本代表で出場

スポーツ報知 2024年8月2日 6時30分

 囲碁の井山裕太三冠(35)=王座、碁聖、十段=が将来の五輪出場に意欲を見せた。

 「第32回関西囲碁将棋記者クラブ賞」の受賞者が1日、発表され、井山は4年連続16回目の受賞となった。同賞は関西所属の棋士から、囲碁は2023年に、将棋は23年度に活躍した棋士を対象に選出される。3~5日の韓国での国際戦「国手山脈杯」出場を控える井山は、この日の発表に先駆けて大阪市内で表彰式に出席。「収穫もあり、課題も見つかった1年。『人生、山あり谷あり』の谷が深く長くならないよう頑張りたい」と気を引き締めた。

 海外勢ともしのぎを削る井山は、五輪にも興味を示した。囲碁、ペア碁の五輪正式競技化を目指す運動は長く続いている。まだ実現していないが「囲碁をやる国の数はどんどん増え、世界的には広がっている。近い将来、そうなればいい。日本では芸術・文化の要素が強いが、海外では完全にマインドスポーツの位置付け。(五輪採用の)可能性はある」と期待。実現した際に向けて「プレーヤーで出られればいいですが(笑い)。そういうところでも長く戦える棋士になりたい」と思いをはせた。

 昨年は日本オリンピック委員会(JOC)も関わるアジア大会(中国・杭州)に「囲碁日本代表」として出場。日本は男女とも団体銅メダルを獲得した。井山は「完全にスポーツの大会。国を挙げて戦う雰囲気を感じた」。日の丸を背負う重責を味わう一方で「他の分野の世界でもトップに立たれている日本人も多いので刺激を受けた」とも振り返った。

 囲碁の五輪正式種目採用、そしてメダル獲得へ。16年に囲碁全七冠を制覇、18年に国民栄誉賞を受賞した35歳の夢は広がる。(筒井 政也)

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