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バレーボール女子”王国”ブラジルにストレート負け 古賀紗理那「ちぐはぐな部分があった」連敗で8強に暗雲…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月1日 21時19分

◆パリ五輪 第7日 ▽バレーボール女子1次リーグ 日本0-3ブラジル(1日、パリ南アリーナ)

 【パリ(1日)=ペン・宮下京香】B組第2戦が行われ、世界ランク7位の日本は同2位のブラジルに0―3で敗れ、開幕2連敗を喫した。2大会ぶりの8強入りに暗雲が垂れ込めた。1次リーグ(L)最終戦(日本時間3日午後8時)の同20位のケニア戦で敗れれば、2大会連続の1次L敗退が決まる。

 第1セットは両者譲らない一進一退の攻防が続く中、15―14から3連続失点。粘り強く点差を詰めようとするもブラジルの意地に屈し、最後も20―22から再び3連続でポイントを与え、20―25で落とした。第1セットの悪い流れを変えられず、第2セットも3―3から5連続失点と安定感を欠き、最後はサービスエースで17―25とされた。第3セットも流れを変えられず18-25で落としてストレート負け。

 25年ぶりの1次L敗退に終わった2021年の東京五輪後、12年ロンドン五輪銅メダル監督の真鍋政義氏が、再び就任した。昨秋の五輪予選では、切符が懸かったトルコ、ブラジル戦で連敗し、出場権を逃した。今年は五輪前のネーションズリーグ(NL)で初の銀メダル。1次L後の世界ランクで決まる6大会連続の五輪切符もつかんだ。

 パリでは12年大会銅以来、3大会ぶりとなる「絶対にメダル」と目標を掲げている。7月28日の1次L第1戦の古豪・ポーランド戦では、先に第1セットを取ったが、1―3で逆転負け。9日にパリ大会限りでの現役引退を表明している主将の古賀紗理那(NEC)は「苦しい展開の終盤にしっかり決めきれなかった。シャット本数が多かったのも敗因」と悔しがった。

 五輪2大会金の王国・ブラジルとは、昨年の五輪予選の切符が懸かった大一番、NL1次Lではともに2―3で惜敗していたが、直前のNL準決勝では3―2で撃破。指揮官が「腐れ縁」という強豪に大一番で屈した。崖っぷちに立って迎える1次L最終戦は日本時間3日午後8時に世界ランク20位のケニアと対戦する。

 古賀紗理那「スタートからこっちのリズムでプレーしていこうと話をしていたが、オフェンスの精度にちぐはぐな部分があってそこで私たちのオフェンスが通らなかったのが、私たちが3ー0で負けてしまった敗因かなと思います。私たちのオフェンスがちゃんと精度高くできていなくて、相手に楽な展開でオフェンスさせてしまったと思います。苦しい展開ばかりだったが、我慢しとけば私たちのリズム、時間がくると信じて、我慢しながらプレーしました。(ケニア戦へ向けて)私たちがしたい、サーブで崩すことを引き続きやっていきたい」

 ◆五輪1次L突破条件 A~Cの3組に分かれて総当たり戦を行い、各組上位2チームは突破。さらに各組3位のうち勝敗や勝ち点、セット数などで競う成績で上位2チームを加えた計8チームが決勝トーナメントに進む。

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