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宝塚大劇場で11か月ぶり新人公演再開 雪組・蒼波黎也「学びの場所、時間をいただけて感謝」

スポーツ報知 2024年8月1日 20時36分

 宝塚歌劇雪組「ベルサイユのばら ―フェルゼン編―」の新人公演が1日、兵庫・宝塚大劇場で上演された。

 入団7年目までの生徒で挑む新人公演だが、昨年9月30日に宙組娘役が転落死した原因の一つに新人公演の長(リーダー)としての心身的な負担があったため、劇団側は稽古時間や日数を見直した。結果、東京宝塚劇場での新人公演は日程に余裕があるため継続したが、先に行う宝塚大劇場での新人公演は昨年9月7日の月組「フリューゲル」以来で、約11か月ぶりの上演となった。

 宝塚歌劇での上演50周年の「ベルばら」の「フェルゼン編」は雪組トップスター・彩風咲奈のサヨナラ公演。その記念すべき作品で、新人公演ラストイヤーの7年目・蒼波黎也(あおは・れいや)が初主演を任された。彩風より2センチ高い長身175センチの恵まれたスタイルで、様々なコスチュームを着こなし、りりしいフェルゼンを体現。伸びやかな歌声でも引き付けた。

 公演の長でもある蒼波はカーテンコールで「今回より、宝塚大劇場でも新人公演をさせていただけることとなり、私たち下級生の学びの場所、学びの時間をいただけましたこと、心より感謝でいっぱいでございます」と、あいさつ。「一人一人が悩み、もがき、課題に向き合った時間がこれから私たちにとって、とても大切な時間になるのではないのかなと思いました」と今後の糧となる実感を込めて話した。

 フェルゼンが忠誠を尽くすフランス王妃マリー・アントワネット役は4年目の白綺華(しらき・はな)が初ヒロインで担当。フェルゼンとの禁断の愛、母親としての心情、死を受け入れる深みなど、歌劇団でも屈指の難役を落ち着いて演じきり、第107期の首席の実力を証明した。

 東京宝塚劇場では9月12日に上演。

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