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掛布雅之氏、4番・佐藤輝の久々の一発評価 8月固め打ちならチームさらに加速 巨人は先発陣が踏ん張り時

スポーツ報知 2024年8月2日 5時0分

◆JERAセ・リーグ 阪神9―2巨人(1日・甲子園)

 巨人打線はメモリアルデーで甲子園が盛り上がる中、ビーズリーのスライダー系のボールに押し込まれた。無安打で途中交代した丸も、疲労が蓄積しているのかもしれない。打線全体が、ボールを呼び込む意識が強すぎるのも気になる。もう少し投手寄りでボールをさばく意識でスイングした方がいい。

 巨人はこのカード、安定感のある山崎伊、グリフィン、戸郷をつぎ込んで勝ち越しを狙いにいきながら、絶対に許してはならない3タテを食らった。甲子園3連戦で優勝争いから抜け出すきっかけをつかもうと考えていたはずで、逆にチーム全体が大きなダメージを受けた。

 戸郷の初回の失点が痛すぎたが、今こそ先発陣が踏ん張らなければならない。特に大事なのは2日のヤクルト戦先発の赤星だ。今季はまだ勝ち星がないが、逆に相手を攻め込むくらいの投球で打線の援護を呼び込めれば、悪いムードがガラッと変わる可能性がある。

 阪神にとっては甲子園100周年で結果を出さなければならなかっただけに、意義深い伝統の一戦になった。前川の4打点は立派だが、やはり4番の佐藤輝に久々の一発が出たことが大きい。3安打で打率も2割6分3厘まで上昇。今後はさらに肩の力を抜いて打席に入れるメリットもある。2日からのDeNA3連戦で2本くらい本塁打を打ち、甲子園に戻る今月30日までに10発くらいの固め打ちができれば、チームの勢いはさらに加速する。(掛布 雅之)

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