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女子78キロ級・高山莉加は3位決定戦で敗れる 柔道日本のメダル獲得は5日連続でストップ

スポーツ報知 2024年8月2日 1時19分

◆パリ五輪 第7日 ▽柔道(1日、シャンドマルス・アリーナ)

 女子78キロ級3位決定戦で、高山莉加(三井住友海上)はサンパイオ(ポルトガル)に敗れ、メダル獲得はならなかった。開始1分10秒、大外返しで技ありを奪われ、3分5秒にも相手の技あり。この日は男子100キロ級のウルフ・アロンも敗者復活戦で敗れたため、柔道は男女ともにメダルはなし。27日の競技初日から続いた柔道日本勢のメダル獲得は5日連続でストップした。

 高山が五輪を目指したのは数年前だった。小中は「楽しく柔道をやりたいと思っていた。周りの子たちに比べて全然目標が低かった」。鹿児島南高で先輩たちに刺激され、初めて日本一を意識するようになった。3年時に全国高校総体で優勝。実業団の三井住友海上が声がかかり、13年に入社した。

 実業団の名門で、周囲は国際大会で活躍する選手ばかり。五輪や世界選手権を経験した先輩たちの話しを直接聞く機会に自然と恵まれた。当初は「夢の話だ」と感じていたが、次第に「私も先輩や先生たちと同じ人間。私にも必ずできる」と意識が変わった。

 だが、代表への道は遠かった。22年12月のグランドスラム(GS)東京では高校の先輩で東京五輪女王の浜田尚里(33)=自衛隊=を破って優勝したが、翌年の世界選手権代表には選ばれなかった。「世界の舞台を経験してないから、もう五輪はないんだな」と落ち込んだが、上野監督に「最後まで希望を捨てちゃいけい」と諭された。

 1年後のGS東京大会で唯一表彰台に立ち、逆転で代表に決まった。一度も世界選手権を経験せずに上がった五輪の舞台。メダルには届かなかったが、4試合を戦い抜いた。

 ◆高山 莉加(たかやま・りか)1994年8月27日生まれ。沖水中を経て、鹿児島南高へ進学。2018年全日本選抜体重別の78キロで優勝。24年グランドスラム・タシケント大会優勝。170センチ。

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