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女子78キロ級高山莉加は3位決定戦で涙「本当に悔しい」「結果が全ての世界」…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月2日 2時3分

 ◆パリ五輪 第7日 ▽柔道(1日、シャンドマルス・アリーナ)

 女子78キロ級3位決定戦で、高山莉加(三井住友海上)はサンパイオ(ポルトガル)に敗れ、メダル獲得はならなかった。開始1分10秒、大外返しで技ありを奪われ、3分5秒に相手の技ありで屈した。

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 高山は「(3位決定戦に回り)いろいろな気持ちがあったが、観客席に日本の国旗がいっぱいあって。ここで諦めちゃいけないと立て直して頑張って戦った結果がこれ。本当に悔しい」と涙を拭った。

 22年12月のグランドスラム(GS)東京で高校の先輩・東京五輪女王の浜田尚里(33)=自衛隊=を破って優勝したが、翌年の世界選手権代表には選ばれず。「世界の舞台を経験してないから、もう五輪はないんだな」と落ち込んだが、上野監督に「最後まで希望を捨てちゃいけい」と諭された。

 1年後のGS東京大会で唯一表彰台に立ち、逆転で代表入り。一度も世界選手権を経験せずに上がった五輪の舞台だった。

 高山は「結果が全ての世界なので、やっぱり結果がついてこないと…」と悔やんだが「自分が諦めそうになった時、たくさんの方が立ち直らせてくれた。いろいろな方に支えられて、ここに立てた」と涙ながらに感謝の思いを伝えた。

 この日は男子100キロ級のウルフ・アロンも敗者復活戦で敗れたため、柔道は男女ともにメダルなし。27日の競技初日から続いた柔道日本勢のメダル獲得は5日連続でストップした。

 ◆高山 莉加(たかやま・りか)1994年8月27日生まれ。沖水中を経て、鹿児島南高へ進学。2018年全日本選抜体重別の78キロで優勝。24年グランドスラム・タシケント大会優勝。170センチ。

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