◆パリ五輪 第7日 ▽バドミントン 混合ダブルス (1日、ポルトドラシャペル・アリーナ)
女子シングルスの決勝トーナメント1回戦が行われ、世界ランキング8位で初出場の大堀彩(トナミ運輸)は、同20位のジャミン・ヨ(シンガポール)とのフルゲーム(11―21、21―14、24―22)の死闘を制し、8強入りを果たした。「一番は苦しかった。でも勝ちきることができて本当に良かった」と安どの笑みを浮かべた。
決勝トーナメントの初戦で、試合前は自分でも気づかないうちに緊張を感じていた。「顔が引きつっていると言われて、今別府(香里)コーチに『トイレに行って、1回思い切り笑っておいで』と言われて。無理矢理トイレに行って、笑ってきました」と対策して入った。
第1ゲームは本来の力を出せず、簡単に相手にゲームを取られたが、「このままでは終われない」と意地を見せた。第3ゲームの最後はジュースにもつれ込む苦しい展開だったが、力強いスマッシュや長いリーチを目いっぱい伸ばして、粘りを見せた。最後は互いに床に倒れ込み、力を出し切った。「2ゲーム目が始まるときに父の姿が目に入った。『いつも通り』『リラックス』と言ってくれた。初めて自分を信じることができた」と勝利を味わった。
次戦は3日に準々決勝。相手は16年リオデジャネイロ五輪金メダリストのカロリナ・マリン(スペイン)と対戦。「100%を出せれば可能性はある。可能性は無限大。私ならできる」と最初から攻めて行く。