Infoseek 楽天

出会いから10年“シダマツ”メダルへ今日2日午後に準決勝…パリ五輪バドミントン女子ダブルス

スポーツ報知 2024年8月2日 11時0分

 女子ダブルス第4シードの志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)が、初出場でのメダル獲得をかけて準決勝(日本時間2日午後4時40分以降開始)に挑む。対戦する世界ランキング3位の譚寧、劉聖書組(中国)には過去3勝1敗。今大会と同じ会場で行われたフランス・オープンでも、ストレート勝ちを収めている。

 2人の出会いは秋田・八郎潟町出身の志田が青森山田高1年、福岡・北九州市出身の松山が九州国際大附中3年の時。ジュニアの日本代表として日韓戦に参加し、初めてペアを組んだ。

 互いにスピードを出して動くタイプで、前衛で松山が自由に動き後衛の志田がスマッシュを狙う動きは息はピッタリ。住む場所は遠かったが「ちい」、「なみ」と呼び合い、メールで仲を深めた。

 ジュニア世代から代表でペアを組み国際大会に出場するようになると、「ずっと一緒にいる」(志田)関係になり、15年世界ジュニアで銅メダルを獲得。16年4月に志田が再春館製薬所入りし、追いかけるように松山も翌年入社し本格的な二人三脚が始まった。

 東京五輪は日本勢3番手で出場を逃した。悔しい中で参加した直前合宿は学びが大きかった。独特の緊張感を体感。志田は「自分たちが4年後、ここにいたらどういう過ごし方をするかなと考えながら練習していた」と回想する。調子が悪くなっても、不安になってもマイナス思考に陥らないように心がけよう、と2人で話し合った。

 22年は全英オープンなど3大会で優勝した一方、自国開催の世界選手権は8強に終わり、マークされる厳しさも知った。23年5月から始まったパリ五輪出場争いは、12年ロンドン五輪同種目銀メダルで所属先の垣岩令佳コーチに「レースを意識し過ぎるのではなく、レースの期間に成長する意識で」と助言され、順調にポイントを重ねて出場権を勝ち取った。

 出会った頃からも今も「先輩後輩の関係はない」という仲良し。試合中も笑顔で互いを励ましあいながら勝ち進んできた。10年も一緒に歩んできた2人で、念願のメダルをつかむ。

この記事の関連ニュース