浦和のMF中島翔哉が2日、さいたま市内で練習後に取材に応じ、今季限りで現役引退を表明したFW興梠慎三について言及した。
2016年のリオ五輪で日本代表としてともに戦い、昨夏から浦和で共闘。先月31日に引退表明した興梠について「(引退を)知る前から慎三さんにも『あと5年くらいできるんじゃないか』って言ってたので、その感想は今も変わらない」と話した。
鋭い動き出しとシュート精度は抜群で、J1歴代2位の168得点を誇るストライカー。パスの出し手となることが多い中島は「ゴール前でフリーになるのは難しい中で簡単にやるので、パスを出す方も簡単だと思う。相手を見てやってたりするので、すごい勉強になる」と脱帽した。
興梠は引退を発表した夜に親善試合・ニューカッスル戦に出場。中島は「ゴール前に入って行くタイミング、スピード、嗅覚は本当にすごいものがある。一緒にやってて楽しい選手の1人。残りの時間、今季が終わるまで大切にやっていきたい」と決意を示した。
中島は6月1日の神戸戦の後に負傷離脱。ニューカッスル戦で約2か月ぶりに実戦復帰した。コンディションについて「大丈夫です。最初は慎重に行きつつ、今週からどんどんチャレンジしていこうと思う」。チームはリーグ3戦勝ちなし(1分け2敗)で10位。「まずは試合に出た時にチームの勝利に貢献できるように全力でやるだけ。最近勝ててないので、残りの試合を毎試合大事にして、全て勝って、なおかつ楽しくプレーできたらと思う」と力を込めた。