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シダマツペアは3位決定戦へ「ほしかったメダルをしっかり取れるように」準決勝で世界3位の中国組に敗れ涙も…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月2日 17時57分

◆パリ五輪 第8日 ▽バドミントン(2日、ポルトドラシャペル・アリーナ)

 女子ダブルスの準決勝が行われ、初出場の世界ランキング4位・志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)が、同3位の劉聖書(りゅう・せいしょ)、譚寧(たん・ねい)=中国=にストレートで敗れた。3位決定戦に回る。

 試合後、悔し涙も見せたシダマツペア。志田は「全体的に相手の方が上だったのかなと。(3位決定戦は)自分たちがほしかったメダルをしっかり取れるように、きょうのリベンジだと思って入れたらいいなと思います」と力を込めた。松山は「自分たちが一歩抜け出すってことができなかった。(3位決定戦は)あしたもう1試合できることを幸せに感じて2人で頑張りたい」と話した。

 3日の3位決定戦は世界ランク12位のタン・ペアルイ、 ティナー・ムラリタラン(マレーシア)組と対戦する。

 準決勝の第1ゲームは中国ペアの強打をしのぎつつ、6-6と離れずについていく。タイムをはさみ攻勢に出て4連続得点で1点差に迫った。その後、16―16と追いついたが、最後は5連続失点で16-21で失った。

 第2ゲームは立ち上がり、3連続失点でスタート。志田の絶妙なドロップショットなどで反撃するが、徐々に差を広げられていく。3―8と5点差をつけられるが、パワーで勝る相手に技術と粘りで活路を見いだそうとする。3連続得点で2人はガッツポーズを見せた。中盤12―14と2点差、終盤には17―18と1点差にまで迫ったが、慌てない中国ペアはすぐに得点を取り返して隙を見せない。結局、19―21で落とし、敗れた。

 秋田出身の志田が高校1年、福岡出身の松山が中学3年時にジュニアの大会で初めてペアを組んだ。16年に再春館製薬所入りした「志田さんとペアを組みたい」と松山が1年後に同社に入り、“シダマツ”が本格的にスタートした。20年にトップのA代表に入り、東京五輪後から台頭した日本のエースペア。 3位決定戦では、16年リオ五輪を制した“タカマツ”こと高橋礼華、松友美佐紀組以来、同種目2大会ぶりのメダル獲得を目指す。

 ◆志田 千陽(しだ・ちはる)1997年4月29日、秋田・八郎潟町出身。27歳。小1で競技を始め、青森山田中、高で女子複日本一を経験。16年に再春館製薬所入り。山口茜は同期。特技はバレエ。趣味は乃木坂46。5月に卒業した山下美月が推し。東京ドームでの卒業コンサートにも駆けつけた。名前の由来は「千の太陽のように明るく」

 ◆松山 奈未(まつやま・なみ)1998年6月28日、福岡・北九州市出身。26歳。九州国際大付中、高出身。高校3年時の16年に保原彩夏(現ヨネックス)と組み世界ジュニア優勝。17年に再春館製薬所入り。20年にトップの日本A代表入り。21年11月にインドネシアマスターズとインドネシアオープンで連続優勝。同月のワールドツアーファイナルズで準優勝。22年の全英オープンを初制覇。趣味はワンピースの銅像巡り。

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