◆JERA セ・リーグ 巨人2―4ヤクルト(2日・東京ドーム)
堂々たる投球で本拠地デビューを飾った。右肘手術から支配下に復帰した4年目・伊藤優輔投手(27)が東京Dでの1軍戦に初登板。7回からマウンドに上がると、1回1安打無失点に抑えた。150キロ近い力強い直球に、カットボールやスプリットなどの変化球を交えて、2奪三振。東京出身の背番号52は頬を緩めながらベンチへ歩みを進めた。
小山台高3年春のセンバツに「都立の星」のエースとして出場した右腕は、幼い頃から何度も東京Dで試合を観戦した。当時の憧れは巨人・上原で、投球フォームをまねていたという。社会人時代に都市対抗野球で東京Dは経験していたが、大歓声を浴びながら腕を振ったプロでのマウンドは格別だった。
7月30日の阪神戦(甲子園)から1軍デビュー3試合連続無失点。連敗中のチームで明るい材料となっている。「任されたところで抑えていきたい」。苦難を乗り越えた伊藤がチームを支えていく。(宮内 孝太)