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“シダマツ”ペアは準決勝で涙 松山「金メダル取れない思いがこみ上げ…」3位決定戦へ 志田「本当の強さ試される」

スポーツ報知 2024年8月2日 20時13分

◆パリ五輪 第8日 ▽バドミントン(2日、ポルトドラシャペル・アリーナ)

 女子ダブルスの準決勝が行われ、初出場の世界ランキング4位・志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)が、同3位の劉聖書(りゅう・せいしょ)、譚寧(たん・ねい)=中国=にストレートで敗れた。3位決定戦に回る。

 第1ゲームは中国ペアの強打をしのぎつつ、6-6と離れずについていく。タイムをはさみ攻勢に出て4連続得点で1点差に迫った。その後、16―16と追いついたが、最後は5連続失点で16―21で失った。

 第2ゲームは立ち上がり、3連続失点でスタート。志田の絶妙なドロップショットなどで反撃するが、徐々に差が広がった。3―8と5点差をつけられるが、パワーで勝る相手に技術と粘りで活路を見いだそうとする。4連続得点などで終盤には17―18と1点差にまで迫る場面もあったが、慌てない中国ペアはすぐに得点を取り返して隙を見せなかった。結局、19―21で落とし、敗れた。

 悔し涙も見せたシダマツペア。志田は「全部の試合がそうですけど、本当にここが勝負だと思っていたところ、勝ちきれなくて悔しかったです」と肩を落とした。松山は「本当に今日が大事な試合で、それで金メダルが取れなくなったなっていう思いがこみ上げて、すごく悔しかったです」と唇をかんだ。

 試合内容について、志田は「しょうがない場面もたくさんあったんですが、サービスまわりでは全体的に相手に圧倒されてしまったかなという部分で、そこもちょっとやり方があったのかなとは思っています」と悔やんだ。松山も「サーブまわり、もうちょっと触れた展開があったところが多かったと思うんですけど、すごくミスを恐れて触りに行けなくて。レシーブでも、もっと前落として自分が作っていけるところがあったんじゃないかな」と反省が口をついた。

 金メダルへの夢はついえたが、16年リオ五輪を制した“タカマツ”こと高橋礼華、松友美佐紀組以来、同種目2大会ぶりのメダル獲得のチャンスは残されている。相手は世界ランク12位のタン・ペアルイ、ティナー・ムラリタラン組(マレーシア)。志田は「今は本当に悔しいですけど、これが結果なので、そこを受け入れて。引きずってしまうと全然結果がついてこないと思います。自分たちの本当の強さというのが試されるかなと思うので、本当に今までいろんなこと乗り越えてきましたけど、それを全部ぶつけるつもりで、明日2人でもう1回、頑張りたいです」と切り替えを強調。松山も「もう1回試合ができるので、明日こそ2人で笑顔で終われるように精いっぱい頑張ります」と3位決定戦に目を向けた。

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