Infoseek 楽天

バスケ男子は八村塁不在響き3連敗で終戦 リバウンド獲得数34対49 史上初の8強ならず…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月2日 20時17分

 ◆パリ五輪 第8日 バスケットボール男子 ▽1次リーグB組 ●日本84―102ブラジル〇 (2日、ピエール・モロワ競技場)

 世界ランク26位の日本は、1次リーグ最終戦で同12位のブラジルに84―102で敗れ、3連敗。前回の21年東京五輪に続き、3戦全敗で大会を終えた。史上初の「8強入り」を掲げた“史上最強”ホーバス・ジャパンの挑戦が終わりを告げた。1972年ミュンヘン以来52年ぶりの勝利(76年モントリオールは不戦勝)はならず、予選敗退が決まった。

 試合前に激震が起こった。フランス戦(30日)の試合後、左ふくらはぎに違和感を覚え現地でMRI検査を受診。左腓腹(ひふく)筋の負傷と診断された。早期治療が必要なため、NBA/FIBAルールに基づき、チームを離脱することが発表された。

 八村は「残念ながらチームに帯同ができなくなりました。『AKATSUKI JAPAN』の一員としてプレーできたことを誇りに感じています。日本代表はブラジル戦の勝利に向けて戦いに挑み続けるので、『AKATSUKI JAPAN』への応援をよろしくおねがいします」とコメントした。

 日本は昨年W杯(沖縄)で史上最多3勝を挙げて、48年ぶりに自力での五輪出場権を獲得。パリ五輪では3年ぶりにNBAレイカーズの八村塁、NBAで6季プレーした渡辺雄のダブルエースがそろい踏み。生命線となる3点シュートとリバウンドを強化し、世界へと立ち向かった。

 初戦(27日)は23年W杯王者・ドイツと戦い、77―97で敗れたが、エース・八村は20得点、10リバウンドの“ダブルダブル”。左ふくらはぎ肉離れから復帰した渡辺雄も16得点と躍動した。

 第2戦(30日)は地元・フランスと対戦。互角の展開を繰り広げるも、70―72の最終第4Qで八村が痛恨の退場。日本はそこから粘り、司令塔の河村勇輝(横浜BC)が3点シュート、レイアップと得点を重ね、残り10・2秒で4点リードした。「大金星」が迫る中、相手選手に4点プレーを献上。84―84で試合は延長戦に突入。最後は立て続けにゴールを許して敗れた。

 ブラジル戦は第1クオーター(Q)で20―31と11点差をつけられてしまう。第2Qを終えても44―55と点差は詰まらないまま後半戦に入った。

 第3Qはジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)がインサイド、河村が3ポイント(P)で73―77と4点差まで詰め寄る。迎えた最終Q、いきなりホーキンソンが3Pを決めて1点差に迫った。しかし、その後はリズムをつかめず、力尽きた。八村のいないインサイドはリバウンド獲得数がブラジルの49に対し日本は34と、大黒柱不在が大きく響く結果となった。

 結果は出なかった。それでも、試合後、渡辺は「この3試合を誇りに思います」と史上最強とも言われた「AKATSUKI JAPAN」の挑戦に胸を張った。

この記事の関連ニュース