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“ワタガシ”ペアが日本バドミントン界初の快挙「勇大くんと出会えて本当に良かった」2大会連続表彰台 東京に続き銅メダル…パリ五輪 

スポーツ報知 2024年8月2日 22時52分

◆パリ五輪 第8日 ▽バドミントン(2日、ポルトドラシャペル・アリーナ) 

 混合ダブルス3位決定戦が行われ、2021年東京五輪銅メダルの渡辺勇大、東野有紗組(BIPROGY)が、バドミントン界初の2大会連続表彰台となる銅メダルを獲得した。3位決定戦で叙承宰、蔡侑玎組(韓国)を破った。第1ゲームは主導権を握り続け、21ー13でものにした。第2ゲームは一進一退の展開に。ジュースに持ち込まれたが、最後は3度目のマッチポイント、22-20で決めた。 

 23年世界選手権王者組相手にストレート勝ちを決めると、2人で抱き合って喜んだ。勝利後のテレビインタビューでは、2人とも涙があふれた。東野は「勇大くんと出会えて本当に良かったです。感謝しかないです」。渡辺は「楽しく最後までできた。こうやってオリンピックの舞台で、もう1回表彰台に立つことができてうれしいです」などと語った。

 富岡一中で出会い、東野が3年、渡辺が2年の時から初めてペアを結成してから13年目の夏だ。納得できなかったという東京五輪から3年。コート内で考えを「口に出す」コミュニケーションを見直してきた。今大会でも「前勝負!」と渡辺の声が飛び、東野が大きくうなずく。ペア結成から時がたったが、基本を見直し、全てを尽くしてきた。

 「集大成」と掲げる今大会。日本代表のジェレミー・ガン・ヘッドコーチは「ワタガシは非常に日本の混合ダブルスに大きく貢献してくれている」。目標の頂点には届かなかったが、2大会連続のメダルの快挙は、日本バドミントン界にとって価値あるものだった。

 ◆渡辺勇大(わたなべ・ゆうた)1997年6月13日、東京・杉並区生まれ。27歳。小学2年時に小平ジュニアで競技を始める。17年、日本ユニシス(現BIPROGY)入社。20年からA代表入り。167センチ。利き腕は左。 

 ◆東野有紗(ひがしの・ありさ)1996年8月1日、北海道・岩見沢市生まれ。28歳。小学1年から競技を始める。富岡一中で初めて渡辺とペアを組み、富岡高時代の14年世界ジュニア選手権で銅メダル。18年、21年、22年全英オープン優勝。21年、22年世界選手権銀メダル。160センチ。利き腕は右。 

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