Infoseek 楽天

日本は「3年間で、すさまじい前進」と佐々木クリス氏が評価 さらなる成長に必要なものは?…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月2日 23時38分

◆パリ五輪 第8日 ▽バスケットボール男子1次リーグ 日本84―102ブラジル(2日、ピエール・モロワ競技場)

 世界ランク26位の日本は、1次リーグB組最終戦で同12位のブラジルに84―102で敗れ、3連敗。前回の21年東京五輪に続き、3戦全敗で大会を終えた。試合前にエース・八村塁(26)=レイカーズ=が左ふくらはぎ負傷のため、チームを離脱。ジョシュ・ホーキンソン(29)=SR渋谷=が最多26得点、若き司令塔・河村勇輝(23)=横浜BC=が21得点と奮闘したが、3点シュートを成功率60・7%で沈めてきた格上に屈した。元プロバスケットボール選手で、アナリストの佐々木クリス氏がホーバスジャパンの進化を証言した。

 日本は、第1Qで31点を許し、先手を取れなかったのが最後まで響いた。ブラジルのPG・ウェルタスとセンター・カボクロの一番乗せたらいけない2人を、存分に動かせ、前半55失点で主導権を握れなかったのが最大の敗因だ。第3Q、守備の修正とオフェンスのテコ入れで、73―77と迫ったが、追いつくのに労力を使い、第4Qには疲れが出てしまった。故障明けの渡辺雄選手も後半は3Pシュートが決まらなくなっていた。

 八村選手がいた方が厚みがあるのは間違いないが、むしろ不在でも戦えた部分をたたえたい。河村選手やホーキンソン選手、渡辺雄選手の頑張りに加えて吉井選手の台頭は、昨年のW杯からさらに加速した。

 日本は1次リーグ敗退に終わったが、フランス戦は勝利が目前だったし、ブラジル戦も前半の戦い方が違えば、十分勝てたと思う。日本は東京五輪後の3年間で、すさまじい前進を見せた。世界で戦えるステージに立っている。今後は起点になれる選手層の上積みが必要だ。ブラジル戦でのベンチの得点は16―39、フランス戦に至っては9―50だ。これが世界との差と言える。ただし最も大切なのは、ホーバスHCが持ち込んだファイティングスピリッツを今後も忘れないことだ。(元プロバスケットボール選手、アナリスト・佐々木クリス)

この記事の関連ニュース