◆JERAセ・リーグ DeNA2―4阪神(2日・横浜)
阪神・森下翔太外野手(23)が球団では04年の桧山以来となる8戦連続打点をマークした。6回1死二塁、DeNA先発・ジャクソンの内角高め直球を中前同点打だ。チームはこの回一挙4得点で逆転勝利。森下は試合後、感情を爆発させながらハイタッチの列に加わった。
森下にはずっと大切にしていることがある。野球人生を通して変わらない「楽しむ」姿勢だ。
8月31日、甲子園100周年記念イベント「ファンクラブKIDSスペシャル体験」にサプライズゲストで登場。「~夢は叶う~」がテーマのイベントで約30人の子どもたちへ「何か一つでも楽しいと思えることを見つけることが大事」と説いた。自身は年長から野球一筋。「プロ野球選手になる夢を持って、楽しんで野球していました」と笑顔で語りかけた。
激しい上位争いが繰り広げられる後半戦。「緊迫したゲームばかりできつい」と苦笑いしながらも自然と原点に立ち返った。後半戦は27打数15安打で打率5割5分6厘と絶好調。結果が伴い笑顔も増えた。「毎日、試合と練習できついこともあるけど、結果を出せば報われるから」。思い通りにいかなかった前半戦。「どう打てばいいか分からない」ともらしたのは過去の話だ。苦悩を乗り越え、激動の日々を楽しんでいる。(阪神担当・直川 響)