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田中希実は女子5000Mで決勝に進めず「現実が受け入れられない」予選1組9着 昨年の世界陸上は8位入賞の種目…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月3日 1時43分

◆パリ五輪 第8日 ▽陸上(2日・フランス競技場)

 陸上女子5000メートル予選が行われ、昨年の世界選手権(ブダペスト)8位入賞の田中希実(ニューバランス)は決勝に進めなかった。序盤、50メートル以上の差をつけて独走した山本有真を冷静に追って集団で走り、山本が後退して以降は先頭でレースを引っ張ったが、最終盤にケニア、エチオピア勢らに置いていかれ、15分00秒62の予選1組9着で各組上位8人による決勝には進めなかった。走り終えると「決勝しか狙ってなかったので、やっぱり今、現実が受け入れられないような状態です」と失望の表情で話した。今の状態については「確実に前回のオリンピックの時よりは進化できているという自負はあるんですけど、それをやっぱりうまく出せなかったっていう部分があります」と話した。

 田中は今大会、1500メートルと5000メートルにエントリー。昨年の世界選手権(ブダペスト)8位入賞したこの5000メートルは、5月に参加標準記録(14分52秒00)を突破して五輪代表に内定。1500メートルは日本選手権(6月27~30日、新潟)で参加標準記録(4分2秒50)突破&5連覇を達成し、内定した。

 21年東京五輪で1500メートルで8位入賞し日本のトップを走り続けている田中。今大会へは「当初の目標は2種目で決勝進出、できれば2種目入賞。ですが春からどんどん世界の標準が上がっていて、そのギャップが大きくなっている。私の歩みが亀に感じるくらい、焦る気持ちが大きい」と素直な気持ちを語っていた。

 ◆田中 希実(たなか・のぞみ)1999年9月4日、兵庫・小野市生まれ。24歳。小野南中3年で全中1500メートル優勝。西脇工で全国高校総体3年連続入賞。18年U20世界陸上3000メートルで日本人初優勝。同大に進学。21年東京五輪1500メートル8位入賞。23年ブダペスト世界陸上5000メートル8位入賞。家族は両親と妹。153センチ。

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