歌舞伎俳優の松本幸四郎が主演する歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」(8月4~25日)第3部「狐花 葉不見冥府路行(きつねばな はもみずにあのよのみちゆき)」の特別ビジュアルが3日、初公開された。
ミステリー界の巨匠、京極夏彦氏が初めて歌舞伎を書き下ろす謎解き物語。幸四郎は「百鬼夜行」シリーズなどでおなじみの京極堂こと中禅寺秋彦の曽祖父・中禪寺洲齋を演じる。特別ビジュアルには、物語の鍵を握る狐花を手にした中禪寺洲齋(松本幸四郎)、怪しげな狐の面を手にした謎の男・萩之介(中村七之助)の姿が美しく浮かび上がっている。
幸四郎は以前から京極作品の愛読者で「京極先生の作品が歌舞伎になるとは、夢の夢の夢くらいに思っていたこと。それが実現して興奮しております。京極先生の作品は独特の世界観がある。小説ですけど、すごく妖しく、艶っぽい。音楽が聞こえてくるような。色彩も歌舞伎の絢爛豪華とは違う美しさを感じる。やっとこの日が来たという思いです」と話している。