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瀬戸大也 4年後のロス五輪は「相当な覚悟がないと自分は続ける必要はない」…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月3日 4時38分

◆パリ五輪 第8日 ▽競泳 男子200メートル個人メドレー決勝(2日、ラデファンス・アリーナ)

 男子200メートル個人メドレー決勝が行われ、3大会連続出場の瀬戸大也(CHARIS)は1分57秒21で7位だった。16年リオ五輪以来、2大会ぶりのメダル、30歳での個人種目で日本競泳界最年長メダル獲得はならなかった。フランスのマルシャンが優勝、4冠を達成した。

 瀬戸は試合後の今後について「今年はまだ世界短水路とかもありますし、7連覇とか。誰もやったことがないことなので、チャレンジしたい気持ちはあります。この後国体は一応出る予定ではありますが、ロスに向けては、34歳ですし、相当な覚悟がないと、自分は続ける必要はないと思っているので。ちょっと今はすぐここでロス目指しますって言うのは、発言できないですけど。しっかり落ち着いて考えてみて、34歳になるにつれていろいろな難しさ。相当な覚悟がないと、これよりも良い結果はなかなか厳しいと思う。一度落ち着いて、頑張りたいと思います」と複雑な胸中を語った。

 レース後、瀬戸は「これがオリンピックだと思います」と語っていた。

 瀬戸は今大会、2日目の400M個メで7位。本命種目のメダルはならなかったが、前半からキレのある泳ぎで積極的なレース展開をしていた。200Mに向けては「練習していない…」とスピード不足を懸念してたものの、予選を1位通過。準決勝もタイムを上げ、1分56秒59の全体5位で決勝に進出。「泣いても笑っても明日がパリ五輪のラストレース。全力で悔いのないように泳ぎたい」と意気込んでいた。

 21年東京五輪では、400Mで優勝候補にあがりながらまさかの予選落ちを経験。「やり切って、納得して終えたい」と、パリ挑戦を決意した。昨年までは国内で強化したが、世界選手権(福岡)では結果を残せず、焦燥感からオーストラリアに渡ることを決意。以前からつながりのあった名将、マイケル・ボール氏に直談判し、単身武者修行に飛んだ。朝6時から練習の競泳の没頭する生活に身を置き、悔いなく送った今季。最後にメダルという結果で東京の雪辱を果たした。

 30歳で迎えた3度目の五輪。この先には、12月に控える世界短水路選手権(ブダペスト)での前人未到の7連覇への野望もある。「パリが終わって、感じることもあると思う」と語っていた瀬戸が、充実のパリ五輪を終えた。

 ◆瀬戸 大也(せと・だいや)1994年5月24日、埼玉・毛呂山町生まれ。30歳。5歳から競泳を始める。埼玉栄高―早大卒。昨秋からオーストラリアを拠点に。2016年リオ五輪400メートル個人メドレー銅メダル。世界選手権の個人メドレー種目を4度制覇。世界短水路選手権は174センチ、77キロ。

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