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【日本ハム】郡司裕也が5年目で初の10号到達 昨季プロ1号思い出の福岡で2戦連発「目標に掲げていた」

スポーツ報知 2024年8月3日 7時0分

◆パ・リーグ ソフトバンク6―4日本ハム(2日・みずほペイペイドーム福岡)

 日本ハム・郡司裕也捕手(26)がソフトバンク戦に「3番・三塁」で先発し、2試合連発となる10号ソロを放った。5年目で初めて2ケタ本塁打に乗せると、続く打席でも中犠飛で計2打点。敗戦の中で光明となり「今年(2ケタを)目標に掲げていたのでよかった」とうなずいた。

 弾丸ライナーで運んだ。0―4で迎えた4回先頭。ソフトバンク先発・スチュワートの高め直球を一閃(いっせん)し、1日・オリックス戦(エスコン)のサヨナラ弾に続く一撃を左翼テラス席にたたき込んだ。打球速度174キロの一発に「打った感触はよかった。捉えれば(打球速度も)それくらいは出るかなという感じ」と悠然とダイヤモンドを一周した。

 相手の好捕に阻まれたが、4点を追う5回1死満塁でも捉えた当たりで中犠飛。試合前時点で5打数3安打と相性の良かった右腕から、再び結果を残した。抜けていれば走者一掃かという大飛球に、新庄監督も思わず「いい当たりで惜しかった。あれがフェン直でもいってたら…」と頭を抱えたが「このまま続けていってもらえれば結果が出る」と変わらぬ信頼を寄せた。

 中日から移籍2年目の今季は、本職でない三塁に挑戦し、清宮、野村とのレギュラー争いを制して定位置を奪取。ここまで万波、マルティネスに次ぐ86試合に出場し、打率はチームトップの2割7分2厘、得点圏打率も規定打席到達者の中で同1位となる3割2分9厘を記録。42打点も同2位と欠かせぬ軸となっており「ホント、この郡司君という男は何かを起こせる、何かを持っとる」と指揮官もここぞの勝負強さに目を細める。

 昨年11月の契約更改では初の規定打席到達と「2ケタ10本」を目標に設定。オフの期間は大好きな揚げ物とラーメンを封印し「除脂肪体重が打球速度に表れることが科学的に出ている」と脂肪をそいで筋肉量を上げ、より長打が出やすい肉体を目指した。66キロだった除脂肪体重はノルマの70キロに乗せ、打球速度も昨季から約3キロアップ。「(成果が)出ていると信じている。それがつながってくれないと逆に困ります」と笑顔で胸を張った。

 昨季プロ1号を放った福岡の地で、節目の10号に到達。慶大で戦後14人目となる東京六大学リーグ三冠王を獲得した男は、キャリアハイの3本を大幅に更新して成長曲線を描いている。北の大地で開花した26歳。まだまだここから、と言わんばかりに「まだ8月。どんどん積み重ねていきたい」と目標を上方修正した。

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