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日本は米国のサーブ&ブロックにやられた 準々決勝では石川の復調が必須だ 植田辰哉氏が評論…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月3日 8時8分

◆パリ五輪 第8日 ▽バレーボール男子1次リーグ 日本1ー3米国(2日、パリ南アリーナ)

 2日の男子1次リーグC組最終戦で、日本が2大会連続の準々決勝進出を決めた。米国に1―3で敗れて1勝2敗の3位となったが、各組3位のうち準々決勝に進める2チームに入ることが確定した。3連勝の米国が1位でドイツが2位。最初の2セットを連取された日本は途中出場の大塚(大阪ブルテオン)などの活躍などで第3セットを25―18で奪った。第4セットは19―25で押し切られた。A組はスロベニアがフランスを3―2で下し、3連勝で1位。フランスも2勝1敗の2位で8強入り。日本の戦いを植田辰哉が評論した。

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 第1、2セットは、強烈なサーブで崩し、ブロックを決める米国の得意のパターンに苦しむ展開になってしまった。第1セットの前半では小野寺、石川のスパイクがサイドラインを割るなどミスが出たことも、米国を楽にさせる要因となった。

 第3セット、石川に代わってスタートから出場した大塚がいい働きをした。高橋藍とのサーブレシーブが安定し、相手のブロックに当てて出すスパイクをうまく使って、日本に流れをもたらした。西田のアタックもゾーンに入ったかのように決まったし、山本の好レシーブなどからラリーに持ち込み、粘って得点を取る日本の得意のパターンに持ち込めていた。この流れは米国にボディブローのように効き、我慢できずミスを誘発。このセットを奪うことにつながった。

 だが第4セット、米国は強いサーブで日本の守りを乱し、37歳の大ベテラン、アンダーソンがリーダーシップを発揮し、勝負どころで巧みにスパイクを決められるなどで、引き離され、敗戦となった。

 日本は第3セットのようにサーブで攻めて、ブロックに当て、守りから切り返すリズムを作れば強いが、サーブレシーブからいいパスがセッターに行かないと厳しい。準々決勝に向けての課題となる。ミドルからの速攻を14得点決められ、ブロックで抑えられなかった。今後、対戦相手はここを狙ってくるだろう。逆に日本のミドルは9得点。もう少し、点を取りたい。気になるのは、石川の調子が上がってこないことだ。この日は5得点に終わった。これからが、本当の勝負。エースの復調は必須だ。(08年北京五輪男子代表監督)

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