日本テレビ系「ウェークアップ」（土曜・午前８時。読売テレビ制作）は２７日、パリ五輪でＳＮＳ上で選手への誹謗（ひぼう）中傷が表面化しＪＯＣ（日本オリンピック委員会）が１日、「ＴＥＡＭ ＪＡＰＡＮからのメッセージの掲出について」と題した声明を発表したことを報じた。
ＪＯＣは「ＳＮＳ等を通じた皆さまからの激励・応援メッセージは、アスリート、監督・コーチへの大きな力となっています」とした上で「その一方で、心ない誹謗中傷、批判等に心を痛めるとともに不安や恐怖を感じることもあります。ＴＥＡＭ ＪＡＰＡＮを応援いただく皆さまには、誹謗中傷などを拡散することなく、ＳＮＳ等での投稿に際しては、マナーを守っていただきますよう改めてお願い申し上げます」と記した。
アスリートへのＳＮＳを通じた誹謗中傷が社会問題になっている現状を鑑み、ＪＯＣは「なお、侮辱、脅迫などの行き過ぎた内容に対しては、警察への通報や法的措置も検討いたします」と強い態度を示した。
番組には競泳で五輪３大会連続メダリストでスポーツジャーナリストの松田丈志氏がパリから出演。松田氏は、選手へのＳＮＳでの誹謗中傷に「問題があるなというふうに感じています」と指摘し「やはりＳＮＳでのやりとりは、対等な立場ではなくてですね、やはり言葉を発する大多数の方がある意味、自分は安全な場所にいる状態で誰からも批判されない状態でコメントを出すことが出来ますから、そもそもフェアなやりとりではないということをＳＮＳを使う方には理解いただいて」と呼びかけた。
さらに「選手はまさにこの場所で全力を尽くしていますから選手が傷つくような言葉を直接送る、そういうことはしないでほしいなと思います」と訴えていた。