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市川團十郎、中学時代の様子を質問され「ヤンチャの極み。反骨心の塊でした」トークでファンと交流

スポーツ報知 2024年8月3日 20時0分

 歌舞伎俳優の市川團十郎が4日、東京・観世能楽堂で長女・市川ぼたん、長男・市川新之助と成田屋親子「伝承の道」(3か所4公演)の千秋楽に出演した。

 夏休みの土曜日とあって客席には、ぼたんの同級生の中学生が詰め掛けた。それにちなみ質問コーナーで「どんな中学時代でしたか?」と聞かれた團十郎は「ここでは言えないくらいヤンチャの極み。自由奔放、豪放磊落(らいらく)。歌舞伎のことは意識していましたが、反骨心の塊でした」と冗談交じりに答えた。

 続いて歌舞伎の好きな演目と苦手な演目を聞かれ、「(成田屋の)家の芸は荒事。とても責任があるので、楽しむのは難しい。ほかの家の芸の方が楽しめる。『弁天小僧』や『め組の喧嘩(けんか)』はスカッとして楽しい。苦手なのは女形。ただ、新歌舞伎十八番の『鏡獅子』『紅葉狩』はしっかり、次世代に伝えないといけない」と率直に明かした。

 トークでファンとの交流を楽しんだ後は「羽衣(はごろも)」「猩々(しょうじょう)」「素襖落(すおうおとし)」を披露した。新之助は、團十郎から「猩々を演じる上で意識していること」を聞かれ「それは企業秘密です」と答えて観客を笑わせた。「素襖落」で姫御尞役のぼたんは「いつも父や弟が歌舞伎に出ているのを客席から見て『すごいな』と思って憧れていたので、私も出させていただけることが、うれしいです」と喜んだ。

 また、團十郎は、8月30日から9月27日に全国18か所23公演の「13代目市川團十郎白猿襲名披露巡業」を行う。演目は河竹黙阿弥の名作「天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)」の一幕「河内山(こうちやま)」で、高僧に身分を偽って屋敷に乗り込む河内山宗俊を演じる。

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