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巨人岸田の逆転3ラン 捕手らしい「割り切り」「読み勝ち」の一発に村田真一氏も驚き

スポーツ報知 2024年8月4日 5時5分

◆JERA セ・リーグ 巨人8―4ヤクルト(3日・東京ドーム)

 ヒットを打ってくれとは思ったけど、まさかホームランとは。ビックリや。失礼しました岸田さん。カウント3ボール1ストライク。コントロールに苦しんでいる高橋の、恐らく真っすぐに絞っていたと思う。そこへ球速の落ちるカットボールが来たけどうまく対応した。これも想定していたんやろね。だから切れなかった。捕手らしい割り切り、読み勝ちの一発。その後、大振りにならず2安打を積み重ねたのもお見事よ。

 先発の井上の調子がイマイチで球が荒れていた。リードに四苦八苦はしていたけど、スライダーやフォークで何とかごまかしながら3失点で乗り切った。ズルズルいかせなかったのは岸田のリードの力もあったと思う。構えた時のジェスチャーを見ても「ここへ来い」と意図をいつにも増して明確に井上に伝えていたし、開幕当初に比べてだいぶ経験値が上がってきた証拠よ。

 いい投手が捕手を育て、育った捕手が若い投手を育てる。井上は2死から四球を3つ出してそのうち2つを得点につなげられた。しっかり「あの四球はないよ」と話し合って次の登板に備えてほしいな。どんなに打ってもまずは守備やで、キシ。正捕手と呼ばれたいのなら、チームを勝利に導き続けることや。(スポーツ報知評論家・村田 真一)

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