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「バレーボールが大好きな古賀紗理那として戦いました」1次L突破へ望みつなぐケニア戦でストレート勝ち 泣き崩れる…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月3日 21時11分

◆パリ五輪第9日 ▽バレーボール女子1次リーグ 日本3―0ケニア(3日、パリ南アリーナ)

 1次リーグ(L)B組最終戦で、世界ランク7位の日本は同20位のケニアを3―0で下した。これで1勝2敗のC組3位につけた。A組のフランス―米国(4日)でフランスがストレート勝ちした場合、日本は2大会ぶりの1次L突破が決まる。米国が1セットでも取った場合は、2大会連続の敗退となる。 ケニア戦は 第1セット25―17、第2セットも25―22で連取し、第3セットも25-12でものにしてストレート勝ちで望みをつないだ。

 今大会限りで現役引退を表明している主将の古賀紗理那(NEC)は試合後は、涙でインタビューに答え「今日勝って最後かもしれないし、負けて最後かもしれない。バレーボールが大好きな古賀紗理那として戦いました」と言葉を詰まらせた。

 パリ大会限りで現役引退を表明している古賀は1日に0―3で敗れたブラジル戦後に「私たちは必死にプレーしているけど、ポーランド戦で言えば、ポーランドの方が必死に我慢していたし、私たちは逆にここを我慢すれば結果が出せるところで精度が落ちたり。そういう小さいところを修正していこうと話した」と語っていた。

 25年ぶりの1次リーグ敗退に終わった前回の東京五輪後、12年ロンドン五輪銅メダル監督の真鍋政義氏が、再び就任した。昨秋の五輪予選では、切符が懸かったトルコ、ブラジル戦で連敗し、出場権を逃した。パリに向けた今季は、国内のVリーグが例年より1か月ほど早くシーズンが終わり、まずはネーションズリーグ(NL)1次リーグ後の世界ランクに基づいて決まる、五輪出場権を目指してスタートした。

 NLでは開幕の当時世界ランク1位のトルコ、アジアのライバル・中国も破り、最終第3週の福岡大会で、04年アテネ大会から6大会連続の五輪切符を確定させた。NL決勝大会では準決勝で五輪1次リーグでも当たる世界ランク1位のブラジルを3―2で倒すなど快進撃。決勝で同2位のイタリアに屈したが、男子と並んで初の銀メダルを獲得し、好調を維持してパリへ乗り込んできた。

 五輪では、7月28日のポーランド戦で相手の高さや粘りに苦戦し、1―3で敗れた。同31日のブラジル戦は、強みとするサーブからの展開を出し切れず、ストレート負け。自力での1次L突破が消滅し、この日のケニア戦を迎えていた。

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