Infoseek 楽天

高橋藍はセルフケアへの意識も高い 超音波治療器「毎日やっています」

スポーツ報知 2024年8月3日 22時31分

◆パリ五輪 第8日 ▽バレーボール男子1次リーグ 日本1―3米国(2日、パリ南アリーナ)

 男子の日本が2大会連続の準々決勝進出を決めた。2日の1次リーグ(L)C組最終戦で米国に1―3で敗れて1勝2敗の3位となったが、各組3位チームのうち決勝トーナメントに進める2チームに入ることが確定した。ストレート負けの場合は、敗退の可能性がある中、2セット(S)を失い崖っぷちに。迎えた第3S、ベンチに下がった石川祐希(28)=ペルージャ=に代わり、高橋藍(らん、22)=サントリー大阪=がエースとして攻守でリードして貴重なセットを25―18で奪った。

 * * * * *

 日本からの出発時、藍の手に銀のアタッシェケースがあった。パソコンなのか。いろいろ想像が膨らんだため、関係者に聞いたところ、答えは機内にも持ち込める超音波治療器だった。藍は1月に左足首を負傷、6月にも違和感が出ていた。バレーボール選手は高い跳躍、着地と足首に強い衝撃を受ける。そこで藍はトレーナーの同行が難しかった21年イタリア1部セリエAへの挑戦を機に、体を気遣い、超音波でのケアを続けてきた。

 サポートする伊藤超短波の担当者・荒井慧さんは「1秒間に約100~300万回の音波振動を、水分を通して体に伝えることで、患部や筋肉の奥の方を直接温めてほぐしたり、細かくマッサージし、炎症にアプローチします」と説明する。足首はもとより、指圧では届かないでん部や膝の裏などに作用するのが利点だといい、藍も「毎日やっています」と明かす。目標の金メダルに懸けてきた藍。高いセルフケアへの意識も、その成長を支える。

この記事の関連ニュース