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バレーボール日本女子 古賀紗理那「最後かもしれないし…」1次リーグ最終戦でケニアに勝利…パリ五輪 

スポーツ報知 2024年8月3日 21時38分

◆パリ五輪 第9日 ▽バレーボール女子1次リーグB組 日本3―0ケニア(3日、パリ南アリーナ)

 1次リーグ(L)B組最終戦で、世界ランク7位の日本は同20位のケニアを3―0で下した。この結果、1勝2敗のC組3位となった。A組のフランス―米国(4日)でフランスがストレート勝ちした場合のみ、日本の2大会ぶり1次L突破が決まる。米国が1セットでも取れば2大会連続の敗退となる。

 パリ大会限りで現役引退を表明している主将の古賀紗理那(NEC)は試合後のテレビインタビューで「最後かもしれないし、最後じゃないかもしれないっていうところで、本当にみんなで気持ちを立て直して勝つことができてよかったです」と涙。「きょうはもう…キャプテンとかそういうのは考えずに、バレーボールが大好きな古賀紗理那として戦いました」と続けた。

 日本は第1セットからエンジン全開。古賀の強力なバックアタックや石川真佑(ノバラ)のスパイクなどで序盤からリードし、25―17で先取した。第2セットは中盤まで競り合う展開。16―17とリードされる場面もあったが、最後は底力を発揮し25―22で2セットを連取した。

 第3セットはつないで、つないで石川が決めるなど全員バレーで徐々にリードを広げる。宮部藍梨(姫路)のミドル攻撃も機能。25―12でストレートでの勝利を飾った。

 25年ぶりに1次L敗退となった前回の東京五輪後、12年ロンドン五輪銅メダル監督の真鍋政義氏が再び就任した。今季のネーションズリーグ(NL)では開幕当時、世界ランク1位だったトルコ、アジアのライバル・中国も撃破。最終第3週の福岡大会で、04年アテネ大会から6大会連続の五輪切符を確定させた。

 NL決勝大会では準決勝で五輪1次Lでも当たる世界ランク1位のブラジルを3―2で倒すなど快進撃。決勝で同2位のイタリアに屈したが、男子と並んで初の銀メダルを獲得し、好調を維持してパリへ乗り込んできた。

 期待された五輪本番では7月28日のポーランド戦で相手の高さや粘りに苦戦し、1―3で敗戦。同31日のブラジル戦は強みとするサーブからの展開を出し切れず、ストレート負けを喫した。自力での1次L突破が消滅し、この日のケニア戦を迎えていた。

 真鍋監督は「この3年間、古賀がキャプテンとしてよく頑張ってくれました。どうなるかわかりませんけども、明日の試合を期待しております」と主将をねぎらい、フランスの奮闘に願いを託していた。

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