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【高校野球】長野日大のエースはフォームも料理好きも巨人の変則サイド左腕にそっくり 球速も上がった

スポーツ報知 2024年8月4日 6時30分

 第106回全国高校野球選手権大会(7日から17日間)の出場49校による甲子園練習の2日目が行われた。15年ぶりに出場する長野日大のエース左腕・山田羽琉(はる、3年)が巨人のリリーフ左腕・高梨雄平投手(32)を参考にしたというそっくりの投球フォームを披露し、同校初となる深紅の大優勝旗を持ち帰る決意をにじませた。4日には組み合わせ抽選会が行われる。

 エース左腕・山田が体を大きくねじり、ボールを投げ込んだ。初めて足を踏み入れた聖地で巨人のリリーフ左腕・高梨をほうふつとさせる変則のサイドスローを披露。「打者が打ちにくいフォームで(高梨を)参考に。自分は球速がないので、投げ方でどれだけ打ちにくくするかを意識している」。長野大会では23回2/3を無失点。大舞台の予行演習で手応えを口にした。

 新チーム始動時に「左投げを生かしたい」と投手転向を直訴。春から2段モーションが解禁され、高梨の奪三振ショーのYouTube動画を見て実践。堀内恒希捕手(3年)から「ふざけているの?」と驚かれたが、抑え続けるとその声もなくなった。フォームの利点として「体をねじることによって球速が上がる」と説明。昨秋から今夏にかけて球速は115キロから132キロにアップし、冬に体も大きくして迫力も増した。

 高梨といえば料理が趣味。「たかなしキッチン」というYouTubeチャンネルを持つ。山田も料理好きで得意料理はチャーハン。オフの日に補食として作る。

 長野日大は15年ぶり2度目の出場。「県を代表して来た。優勝を狙ってピッチングでもバッティングでもチームに貢献して勝利に導きたい」と意気込む。長野の高梨2世が甲子園で躍動する。(臼井 恭香)

 ◆山田 羽琉(やまだ・はる)2006年9月15日生まれ、長野・中野市出身。17歳。小4で野球を始め、中野平中では中野シニアに所属し3年時に全国大会8強。高校では2年春からベンチ入り。趣味は映画観賞。好きな言葉は「不動心」。長野大会では防御率0.00。打率4割1分2厘、1本塁打。50メートル6秒7。遠投84メートル。高校通算12本塁打。中日ファン。175センチ、77キロ、左投左打。

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