◆パ・リーグ ソフトバンク7―8日本ハム(3日・みずほPayPay)
重い空気を一振りで切り裂いた。日本ハム・清宮が122メートル弾で最大5点差からの大逆転劇を呼んだ。3―6の5回無死一、二塁から右翼席へ同点5号3ラン。初回の先制打に続き「完璧だった」と12球団トップタイ10勝の有原を打ち砕いた。
今季初アベック弾となった万波と2人で7打点を稼ぎ、首位ソフトバンクのマジック再点灯を阻止。新庄監督は「幸太郎君を褒めることはない。あれはマグレ」と恒例の愛のムチを送りつつ、「トウモロコシかと思った」とスタンドの9割5分が黄色で埋め尽くされた敵地で見せた8―7の勝利に「(『北の国から』などの脚本家)倉本聰監督に並ぶ高視聴率。23%」と胸を張った。
2日に早実OBでもあるソフトバンク・王貞治球団会長から「夏に強い選手はいい選手だから」と激励されていた清宮。直近5カードは打率5割1分4厘(33打数19安打)、4本塁打。夏男の勢いは止まりそうにない。(堀内 啓太)