◆米大リーグ アストロズ3―2レイズ(2日・米テキサス州ヒューストン=ミニッツメイドパーク)
アストロズの菊池雄星投手(33)が2日(日本時間3日)、本拠のレイズ戦で移籍後初登板初先発し、5回2/3を3安打2失点、球団タイ記録の8者連続を含む11三振を奪う鮮烈デビューを飾った。
初回は先頭に二塁打、2番に2ランを浴びたが、後続から2Kを奪ってリズムをつかむと、3回1死から5回までは全て空振りでの8連続K。22年にバーランダーのつくったアストロズの球団記録と、19年にダルビッシュ有(当時カブス)と20年に前田健太(当時ツインズ)がマークした日本人最多記録に同時に並んだ。試合中、バーランダー本人から「たった8かよ?」といじられるまで、記録には気付かなかったという。初白星はお預けも、菊池は「試合をつくることができて、チームも勝った。本当にほっとしている」と笑顔を見せた。
加入が決まると、新首脳陣からこれまで1試合で3、4球投げるかどうかだったチェンジアップを「どんどん投げてくれ」と求められた。この試合で投げたチェンジアップは25球。エスパーダ監督も「本当に本当に良い投球で、速球をより効果的にした」と絶賛した。
現地メディアによれば移籍初登板で8連続Kをマークしたのは初めて。「取って良かったなとフロントやファンに思ってもらえる成績を残していきたい」。8年連続ポストシーズン進出へ、左腕がキーマンになる。