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フェンシング・江村美咲率いる女子団体が銅メダル!「努力が報われた」 五輪のサーブル種目で日本勢初の快挙…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月4日 2時52分

◆パリ五輪 第9日 ▽フェンシング(3日、グランパレ)

 フェンシング女子サーブル団体3位決定戦で日本は開催国フランスに45ー40で勝利し、銅メダルを獲得。五輪のサーブル種目で日本勢初の快挙を成し遂げた。競技の母国フランス相手に完全アウェーの中、高い集中力で勝ちきった。日本は開会式で選手団の旗手を務めた江村美咲(立飛ホールディングス)、高嶋理紗(オリエンタル酵母工業)、福島史帆実(セプテーニ・ホールディングス)、交代選手の尾崎世梨(法大)で臨んだ。日本はフェンシング団体で3日連続のメダル獲得となった。

 最終第9ゲーム、3点リードの状況でエース江村が登場。世界ランク1位のサラ・バルゼを相手に奮闘。途中に腕の治療もある逆境もあったが、最後は勝負を決める一撃を打ち込んで乗り越えて栄冠をつかんだ。江村は「日本のフェンシングにとって(ここまで)全種目でメダルをとれたのは、これまでの努力が報われたいい大会になった」と達成感に浸った。

 個人戦では世界選手権2連覇で優勝候補だった江村が、3回戦で敗退。「応援してくれた人にいい試合を届けたかったが、全然自分らしいフェンシングじゃなかった。自分の弱いところ、悪いところが全部出てしまった。そこをコントロールできなかった」と振り返り、団体戦でのメダル獲得へ気持ちを切り替えていた。 

 フェンシングの3種目で唯一、五輪でのメダルがなかったのがサーブル。だが女子サーブル団体は2022年世界選手権で初の銅メダルを獲得するなど、着実に強化を進めてきた。その成果が、パリ五輪で発揮された。

 尾崎「私にとっては初めてのオリンピック出場。チャレンジャーの気持ちで、個人戦は出られなかったんですけど団体戦でチームのみんなと初めてのオリンピックで初めてのメンバーでメダルをとることができた。いい自信、いい経験になった」

 高嶋「フェンシング発祥の地でメダルがとれたのはすごい自信になりました。小さい頃から夢見てきた舞台で自信を持って戦えてメダルを獲得できた。生きてきた中で忘れられないいい思い出になった」

 福島「3年間苦しかったんですけど、メダルがとれてうれしい、それだけです」

 ◆サーブル ハンガリー騎兵隊の剣技が由来。「突き」だけのフルーレ、エペと違って「切り」の動作も加わるのが特徴。頭と両腕を含む上半身全てが攻撃有効面。攻撃優先権を持つ選手が、有効面を突いたり切ったりすると得点が入る。

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