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古賀紗理那「最後かもしれない…」ケニア戦が最後の試合に 日本女子の1次L敗退決定…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月4日 20時34分

◆パリ五輪 第10日 ▽バレーボール女子1次リーグ 米国―フランス(4日、パリ南アリーナ)

 1次リーグ(L)B組で1勝2敗の3位で終えた世界ランク7位の日本は、2大会連続の敗退が決まった。日本時間午後8時から行われたA組の米国―フランスの一戦で、日本と1次L突破を争った米国が第1セットを奪った。バレーボールの順位は①勝ち数②勝ち点③セット率④得点率の順番で決まる。これにより、米国が敗れて①と②で並んだとしても、③のセット率で日本が米国を上回れないことが決まった。

 今大会限りで現役引退を表明していた主将の古賀紗理那(NEC)は、3日に3―0で勝ったケニア戦が最後の試合となった。小学2年でバレーボールを始め、熊本・大津中から強豪の熊本信愛女学院高に進んだ。2年時の2013年、強打、軟打を打ち分ける攻撃の幅、サーブと抜群のセンスを買われ、真鍋政義監督が日本代表に初選出し、“スーパー高校生”として名をとどろかせた。

 当時のエース・木村沙織らと並び、得点力が高いアウトサイドヒッターとして成長を続けた。16年はリオデジャネイロ五輪の最終予選のメンバーに入ったが、五輪本番は選外。21年東京五輪に初出場した。22年からは女子日本代表の主将に就任し、パリ五輪前のネーションズリーグで日本初の銀メダル獲得の原動力となった。

 22年の大みそかには男子代表の西田有志(大阪ブルテオン)との結婚を発表。パリではバレーボール界で初の「夫婦で五輪出場」を果たしていた。

 パリ大会を含めた欧州遠征の前日、7月9日にSNSで引退を表明。3年前の東京五輪後には既に「パリを最後」と決意していたと明かした。欧州へ出国前には「この競技が好き。競技のおかげでみんなと出会えた。感謝を込めてプレーしたい」と話していた。結果的に引退試合となった3日のケニア戦でストレート勝ち。決勝トーナメントには進めなかったが、敗戦で終わった前回大会とは違った姿を見せた。帰国後に引退会見を行う。

 ◆古賀 紗理那(こが・さりな)1996年5月21日、佐賀・神埼郡生まれ。28歳。小学2年時からバレーを始め、熊本・大津中から熊本信愛女学院高に進む。2013年、日本代表に初選出。卒業後はVリーグ・NECに入団し、16年に最優秀新人賞を獲得。21年東京五輪代表。22年から日本代表主将。同年12月、男子代表の西田有志との結婚を発表。23、24年に2年連続でVリーグMVP受賞。180センチ。最高到達点305センチ。

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