プロレスリング・ノアの真夏の最強決定戦「N―1 VICTORY 2024」が4日、横浜武道館で開幕する。
6回目を迎える今年の「N―1」は、A、Bブロックにそれぞれ8選手計16選手が参加。開幕戦の横浜武道館から8月25日の愛知・名古屋国際会議場大会まで公式戦を行い、9月1日大阪・エディオンアリーナ大阪第1競技場大会にてAブロック、Bブロックの1位選手による優勝決定戦を行う。
今大会には「WWE NXT」からジョシュ・ブリッグスが初参戦する。身長2メートル4センチの巨体から繰り出す脅威の恐竜パワーは、リーグ戦の台風の目だ。スポーツ報知は大会前日となる3日に初来日のブリッグスを直撃。「N―1」制覇にかける意気込みを明かした。
身長2メートル4センチ、体重122キロと恵まれすぎた体格を持つブリッグスは1993年3月5日、米アリゾナ州ブルヘッド・シティ出身の31歳。学生時代にアメリカンフットボールで活躍しプロレスラーとなる。2016年12月14日に23歳でデビューを果たし、その4年後にはWWEと契約を結んでいる。これからの飛躍が期待される男は日本のプロレスへの印象をこう明かした。
「日本のプロレスには、戦いの精神がある。魂のこもったプロレスだ。そう思ったきっかけが10年ぐらい前に見たプロレスリング・ノアの試合だった。それは(モハメド・)ヨネ、森嶋(猛)と柴田(勝頼)、KENTAの一戦(2005年11月5日、日本武道館でのGHCタッグ選手権)。この試合は度肝を抜かれるほどすごい戦いがあった。何度も何度も見返し『本当に素晴らしい』と心打たれ日本のプロレスにほれ込んだ」
プロレスへのあこがれは5歳の時だった。
「誕生日会でWCWのフィギュアをもらったんだ。そのフィギュアとマッチングさせようと実際に試合を見るようになって自分も将来、プロレスラーになりたいとすごく思った」
アイドルは、当時、「nWo」のケビン・ナッシュだった
「ゴールドバーグのフィギュアも持っていたんだけど、心底、ほれ込んだのがケビン・ナッシュだった」
「nWo」に心を奪われたという。
「nWoウルフパックもあこがれたし、nWoジャパンのグレート・ムタももちろん大好きだった。ただ、ムタのフィギュアを集めるのは難しくて手にすることはできなかったよ(笑)」
8・4横浜武道館にはムタの代理人を務める武藤敬司が来場する。
「ムタと会えるのは、すごく楽しみだし興奮する。もしかしたら、彼の前でムーンサルトプレスをやるかもしれないよ(笑)」
自らのスタイルにナッシュがインスパイアされている。
「もともとの性格が彼に近いと思う。リングでも彼のような相手へ皮肉を浴びせるスタイルは似ているよ」
プロスラーになる前はアメリカンフットボールの選手だった。
「フットボールを12年やっていた。NFLからスカウトがかかりそうなほど優秀な選手だった。ただ、NFLからスカウトがかかりそうなタイミングでプロレスに心が動かされた。プロレスがやりたくて大学も飛び級で早く卒業したんだ」
デビュー後は、2021年に「NXT ブレイクアウト・トーナメント」に出場し将来性が高く評価された。ブルックス・ジェンセンとのタッグで「NXT UKタッグ王座」を獲得するなど進化を続けている。自らの武器をこう明かした。
「今のプロレス界でヘビー級の大型レスラーを探すのは難しい。その中で自分は、世界中を探しても一番の大型レスラーだ。そして、現実的な強さを持っている」
得意技は「チョークボム」。
「チョークボムはここぞという時に出す必殺技で多用していない。今は相手の首をもぎ取るほどのパワーを持つラリアットで敵を倒している」
初来日で初参戦のプロレスリング・ノア。「N―1」で楽しみな対戦相手を明かした。
「記者会見までには、頭に描いていた選手がいたが、会見で俺にいちゃもんがありそうなムードを出していたのがジャック・モリスだ。あいつに俺の力を思い知らせてやりたい」
最後にメッセージを残した。
「俺の激しい戦いを見てほしい。手ぶらでアメリカへ帰る気はない。すべての選手から何かをもぎ取ってやる」
(福留 崇広)
▼「N―1」出場選手は以下の通り
◆Aブロック
清宮海斗(2年ぶり4回目の出場)
マサ北宮(6年連続6回目の出場)
大岩陵平(新日本プロレス/初出場)
ジャック・モリス(3年連続3回目の出場)
ドラゴン・ベイン(初出場)
ルイス・マンテ(DRAGONGATE/初出場)
ジョシュ・ブリッグス(NXT/初出場)
小峠篤司(初出場)
◆Bブロック
拳王(6年連続6回目の出場)
征矢学(2年連続4回目の出場)
佐々木憂流迦(初出場)
稲村愛輝(2年連続3回目の出場)
イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.(3年連続4回目の出場)
アルファ・ウルフ(初出場)
タイタス・アレクサンダー(初出場)
タビオン・ハイツ(NXT/初出場)