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ボクシング女子 世界選手権で性別適格性検査に不合格の台湾選手・林郁婷が準々決勝勝利でメダル確定…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月4日 18時17分

◆パリ五輪 第10日 ▽ボクシング(4日、パリ北アリーナ)

 ボクシング女子57キロ級の準々決勝が行われ、林郁婷(台湾)がスベトラーナカメノバ・スタネバ(ブルガリア)に5-0で判定勝ちした。ボクシングは3位決定戦がないため、銅メダル以上が確定した。

 林は昨年の世界選手権で性別適格性検査に合格しなかった選手。前回東京五輪にも出場している。昨年のアジア大会では同級で金メダルを獲得。今大会では2回戦から登場し、5―0で判定勝ちしていた。

 林と同じく昨年の世界選手権で性別適格性検査に合格しなかったイマネ・ケリフ(アルジェリア)が1日の女子66キロ級2回戦に勝利し、相手のアンジェラ・カリニ(イタリア)がわずか46秒で棄権したことで議論に発展した。

 ケリフはその後、3日の準々決勝で勝利し、4強入りし、メダルを確定させている。6日(日本時間7日)に準決勝を戦う。

 今回の性別騒動を受けIOCは「全ての人は差別なくスポーツをする権利がある」との声明を発表。国際ボクシング協会(IBA)も2日までに、「競技の公平性と選手の安全に深刻な問題を引き起こしている」と、声明を発表し、国際オリンピック連盟(IOC)を批判している。

 IOCのバッハ会長も3日、パリ市内で記者会見し。開催中のパリ五輪で女子選手の性別を巡る議論が過熱していることについて「(IOCとして)2人が女子であることに疑いの余地が生まれたことは、過去にも決してなかった」と話している。

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