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前田稔輝、再起戦で2回TKO勝ち 2月に日本王座再挑戦も判定負け “3度目の正直”目指し好発進

スポーツ報知 2024年8月4日 21時27分

◆プロボクシング▽フェザー級(57・1キロ以下)8回戦 前田稔輝(TKO2回1分25秒)ヨティン・トンカン(4日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)

 日本フェザー級3位の前田稔輝(じんき、グリーンツダ)が再起戦を飾った。サウスポーの27歳は、タイから迎えたヨティン・トンカン(タイ)相手に1回こそ硬さが見られたが「動きは見切っていた」。2回に左でダウンを奪うと、立ち上がった相手にパンチをまとめてTKO勝ち。「復帰戦ということで、気持ちいいKOをみなさんに見せようと思ったら、力んでしまって」と安どしながらも、反省を忘れなかった。

 大商大などで日本拳法10冠、プロデビュー後は19年度全日本新人王獲得など10連勝。22年12月、タイトル初挑戦に臨んだが、WBOアジアパシフィック&日本フェザー級王者・阿部麗也(KG大和)に判定負けし、初黒星を喫した。今年2月に2度目の挑戦も、日本同級王者・松本圭佑(大橋)に判定負け。「次がラストチャンスぐらいの気持ちでやっている」と“3度目の正直”を目指し、覚悟を決めている。

 2度の敗戦を踏まえ「(強い相手に)前半から自分がペースをつかめるか。もっている引き出しを出せるか」と今後の課題は明確だ。陣営は年内にあと1試合を予定。グリーンツダジム・本石昌也会長は「次は日本人とやらせたい」と期待を込め、日本ランカークラスとの対戦を見すえる。同学年の日本スーパーバンタム級王者・下町俊貴とともにグリーンツダジムの看板選手である前田が、再起の一歩を踏み出した。プロ通算成績は前田が14勝(9KO)2敗、トンカンが4勝(2KO)3敗。

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