◆パリ五輪 第10日 ▽バスケットボール女子1次リーグ 日本58―85ベルギー(4日、リール=ピエール・モロワ競技場)
1次リーグC組最終戦が行われ、21年東京五輪銀メダルで世界ランク9位の日本は、同6位のベルギーに58―85で敗れ、3戦全敗で大会を終えた。前回銀メダリストは、パリ五輪での金メダルを目指し挑戦してきたが、8強進出はならなかった。大会方式が異なるが、日本は6度目の五輪出場で1勝もできずに敗退するのは、初めてとなった。
開催地リールは、約10キロ先がベルギー。場内は、相手国旗の黒・黄・赤で埋め尽くされた。第1クオーター(Q)から日本は武器の3点シュート(3P)が成功0本。切り込んでも相手に阻まれた。3Pは試合を通し成功率24・3%で、リバウンドは13本差。平均身長約10センチ上回る相手は、徹底的に日本の弱点を攻め、ゴール下で48点も奪われた。
日本の強みを最大限に生かすために掲げたコンセプト「走り勝つシューター軍団」は40分間、見せ場なく終戦。最多13得点を挙げた主将・林咲希(富士通)は試合後、「チーム一丸戦うところはぶれずにやってたところはあるので、そこは本当に気持ちを切らさずやれたかなと思う。ただ、決めきれない限りは勝てないなと思う」と振り返った。
また主将としての3年間について問われると、涙があふれ号泣。「選手としての気持ちと、キャプテンとしての気持ちと、なかなか整理がつかない部分もあった。引っ張って行けなかった気持ちが正直ある。みんなは、私を信じてついてきてくれていたと思う。自分がシューターとして結果を残せなかったのは悔しい。このパリで結果を残したかった」と言葉を絞りだした。