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グリーンツダ契約選手のタノンサック、東洋太平洋王座を初防衛 コロナ禍で逃した世界初挑戦が再び視界に

スポーツ報知 2024年8月4日 22時18分

◆プロボクシング▽東洋太平洋ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・タノンサック・シムシー(TKO5回2分52秒)同級10位・ジョン・ポール・ガブニラス(4日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)

 グリーンツダジムの契約選手で東洋太平洋ライトフライ級王者のタノンサック・シムシー(タイ)が、初防衛に成功した。ジョン・ポール・ガブニラス(フィリピン)を挑戦者に迎え、初回から手数で勝り、的確に右ストレートをヒット。4回終了時の公開採点では39―37、39―37、40―36とジャッジ3者から支持を得た。5回、リング中央でグラつかせると一気にパンチをまとめ、TKO勝ち。24歳の王者は「初防衛できてうれしい。最後、TKOできて完璧だった」と胸を張った。

 2020年11月、当時のWBA世界同級王者・京口紘人(ワタナベ)への挑戦が一度は決まったが、コロナ禍で試合中止。だが現在、IBFとWBOの世界ランキングでいずれも同級4位につけ、約4年前に逃した世界初挑戦を再び視界にとらえる。IBFはシベナティ・ノンティンガ(南アフリカ)が王者で、WBOは空位。グリーンツダジム・本石昌也会長は「チャンスがあれば次戦にもやらせたい」と王座挑戦や王座決定戦出場の機会をうかがう。

 タノンサックは5人きょうだいの2番目で次男。故郷のタイ・シーサケットでは両親ら家族が吉報を待つ。普段は首都バンコクのジムで練習を積み、試合1週間前に来日。「タイより暑い」と苦笑する日本の猛暑にも体を慣らし、快勝した。「そろそろ世界戦がやりたい」と準備は万端。“第2のホーム”日本で、井岡弘樹、山口圭司、高山勝成に次ぐグリーンツダジム4人目の世界王者を狙う。通算成績はタノンサックが35勝(32KO)1敗、ガブニラスが10勝(7KO)4敗。

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