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“秘密兵器”永野雄大、男子フルーレ団体決勝で急きょ出場に「勘弁してくれ。緊張しすぎて出たくなかった」大接戦から怒とうの5連続ポイント…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月5日 6時51分

◆パリ五輪 第10日 ▽フェンシング(4日、グランパレ)

 フェンシングの男子フルーレ団体決勝が行われ、日本(敷根崇裕、飯村一輝、松山恭助、控え=永野雄大)がイタリアを45―36で下して優勝。12年ロンドン五輪2位以来のメダルは、最も輝く史上初の金メダル。日本は今大会メダル5個目で、国別ではフェンシングの母国・フランスに次ぐ2位の快挙を成し遂げた。

 第1ゲームは敷根が登場。最初にポイントを奪い2点をリードした。第2ゲームでも飯村がリードを3点に広げたが第3ゲームで1点差とされ、第4ゲーム途中で15―16と逆転された。第6ゲームで日本は再逆転。第7ゲームは熱戦となり松山が1ポイントをリードして第8ゲームに突入した。今大会初出場の永野が5連続ポイントでリードを広げリードを6点に広げ圧倒的優位を築いた。第9試合は飯村がアンカーを務め、勝利を決めた。

 接戦から一気に流れを引き寄せた永野は「夢みたい。いろんな人にインタビューされて、金メダル取ったんだなっていう感じがしました」と喜んだ。決勝前に急きょ決まった出場。いきなりの起用を言い渡された時は「勘弁してくれって思ってました。もう出たくなかったです、緊張しすぎて」と苦笑いも、ピストに立った瞬間には「吹っ切れた。やるしかない」と覚悟。わずか1点リードで迎えた第8ゲームに登場し、怒とうの5連続ポイント。失点0と完璧な内容で「え?いいの?って感じでした」と笑った。突如登板の“秘密兵器”が日本の金メダルに貢献した。

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