パリ五輪男子サッカーで8強の成績を残したU―23日本代表が4日、羽田空港に帰国した。
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大会を通じて存在感を放ったセンターバック・DF高井幸大は「いい経験ができた大会だったなと思います」と振り返った。
敗れた準々決勝のスペイン戦(0●3)もフル出場。試合中には元日本代表MFの本田圭佑氏から「あの15番は何て選手?今のヤバない?うますぎ」とツイッターで賛辞も届いた。報道陣からこの件を問われた19歳は、反応に困った神妙な表情を浮かべながらも「嬉しいなと思います。頑張ります」と笑った。
今大会は4試合中3試合に先発出場。1次リーグの3戦無失点を支えただけでなく、攻撃の一歩目となるパス、展開でも存在感を発揮。その名を世界に知らしめる大会にもなった。
スペイン戦を振り返り「ビックリするような選手はいなかった。個人個人で見れば負けていないかなと思う」とキッパリ。一方「チームとして見ると相手の方が上だなと感じた」とチームとしての完成度、総合力の高さを挙げ、向上を誓った。
将来的な海外クラブでのプレーについても「目指してはいきたい」とうなずいた。大岩剛監督はチームの解散にあたり、「この上はA代表しかない。目指してほしい」とチーム全体に声をかけたというが、高井のA代表デビューの瞬間は、そう遠くない未来にやってくるだろう。