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落語家の桂米丸さんが死去 99歳 老衰のため

スポーツ報知 2024年8月5日 11時5分

 現役最高齢の落語家だった桂米丸(かつら・よねまる、本名・須川勇=すがわ・いさむ)さんが1日午後4時45分、老衰のため東京都内の病院で死去した。99歳だった。落語芸術協会が5日、発表した。同協会は享年を数え年の100歳と発表している。

 葬儀は4日に近親者だけで執り行った。喪主は長女の倉田信子(くらた・のぶこ)さん、次女の平井いずみ(ひらい・いずみ)さん。

 米丸さんは大正14年(1925年)、横浜市生まれ。46年に古今亭今輔に入門し、47年に二ツ目昇進し、古今亭今児を襲名。49年、入門からわずか3年で真打にスピード昇進し、4代目・桂米丸を襲名した。76年に日本芸術協会(現・落語芸術協会)の3代目会長となり、77年の社団法人化に伴い初代会長に就任。2000年から最高顧問を務めていた。92年に紫綬褒章、98年に旭日小綬章を受章した。

 SFやホームコメディーなどの新作落語一筋を貫いた。得意ネタに「相合傘」、星新一さんのショートショートを題材にした「賢明な女性たち」など。演芸番組の司会などテレビでも活躍し、広くお茶の間で愛された。新型コロナ禍以降は寄席出演を控えていたが、「電話で元気な声を聞かせてくれることも多く、寄席復帰を模索する中の訃報となりました」(同協会)という。寄席定席の最後の高座は2019年9月下旬の東京・新宿末廣亭となった。

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