第１０６回全国高校野球選手権大会は７日、甲子園で開幕する。２年連続７度目の出場となった神村学園は５日、北神戸田園スポーツ公園で練習を行った。２時間ある時間の全てを打撃練習に費やした。
高校通算１９本を誇るプロ注目の正林輝大（しょうばやし・こうだい）外野手（３年）は、８４スイングで２本のサク越えを記録。序盤は力みが見えたが、終盤は自身が理想に掲げる「低く強い打球」を連発した。
初戦は１０日に木更津総合と対戦することが決まったが、正林は「対戦相手が決まっても自分たちがやるべきことは変わらない。詰められるところを詰めて初戦に挑むだけ」と気負いはない。打撃練習を振り返って「良いかと聞かれたらそうではない」と課題を挙げたが、「初戦にしっかり合わせられるようにやっていきたい。昨夏の４強を超えられるように、一戦一戦目の前の試合に全力で挑んでいきたい」と意気込んだ。
小田大介監督は「全ては８月１０日にベストコンディションで挑めるように。（鹿児島大会では）４割５分を残しているから状態は悪くない。本人の中ではしっくり来ていないところはあるかもしれないが、全く問題ない」と主砲への信頼は揺るぎないことを強調した。