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男子グレコ60キロ級・文田健一郎が決勝進出 世界選手権2連覇中の難敵を撃破 日本勢のグレコ40年ぶりの金へ王手…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月6日 4時10分

◆パリ五輪 第11日 ▽レスリング(5日、シャンドマルス・アリーナ)

 男子グレコローマンスタイル60キロ級準決勝で21年東京五輪銀メダリストの文田健一郎(ミキハウス)は、世界選手権2連覇中のジョラマン・シャルシェンベコフ(キルギス)を4―3で下し、決勝に進出。銀メダル以上が確定した。6日(日本時間7日)に行われる決勝では昨年の世界選手権で対戦し、3位となった曹利国(中国)と対戦する。

 昨年の世界選手権決勝の再戦となった一戦。第1ピリオドは残り4分40秒で1点を失ったが0―1と堅調な内容で終わった。第2ピリオドでは立ち上がりから文田が攻勢を仕掛けた。残り2分13秒、左から巻いてから得意のそり投げが決まり4点を奪い逆転。その後は1点差に迫られたが終了。試合後に相手がチャレンジを申請したが、失敗。勝ちが確定した。

 2回戦でデアルマスロドリゲス(キューバ)に11―1のテクニカル(T)スペリオリティ―で、準々決勝ではメヘディ・モフセンネジャド(イラン)9―0のTスペリオリティ―でそれぞれ快勝し、準決勝へ進んでいた。

 文田が金メダルを獲得すれば日本勢のグレコローマンスタイルでは1984年のロサンゼルス五輪の宮原厚次以来、40年ぶりとなる。

 文田の代名詞は「そり投げ」。背中から腰にかけての柔軟性を生かした大技は、自らが愛してやまない猫のようにしなやかなこともあり「猫レスラー」の異名を持つ。

 母国開催で、初めて五輪となった21年は、レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級で銀メダル。雪辱に向けて、持ち味である「投げるレスリング」に、磨きをかけてきた。

 ◆文田 健一郎(ふみた・けんいちろう)1995年12月18日、山梨県出身。28歳。ミキハウス所属。出場種目はレスリング・グレコローマンスタイル60キロ級。韮崎工、日体大卒。五輪は21年東京銀メダル。17、19年世界選手権金メダル。そり投げが得意で愛称は「猫レスラー」。168センチ。

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