◆パリ五輪 第11日 バレーボール男子準々決勝(5日、パリ南アリーナ)
決勝トーナメント初戦となる準々決勝が行われ、世界ランク6位の日本は同2位のイタリア相手に2セットを連取した。負けたら終わりの決勝トーナメントで目標に掲げてきた1972年ミュンヘン大会以来、52年ぶりの金メダルの夢をつないでいる。
試合への関心の高さを示すように第1セット早々、X(旧ツイッター)のトレンド1位に「男子バレー」の5文字が急浮上する中、「藤井さん」の4文字も7位に浮上した。
この日のベンチに東京五輪に出場し、パリを目指していた昨年3月、胃がんのため31歳で亡くなった日本代表セッター・藤井直伸さんの写真が置かれている映像が映し出されると、ネットも即座に反応。
ベンチに置かれた藤井さんの写真の映像とともに「藤井さん… 私これだけでもダバダバ泣いてる」、「これは泣く…藤井さん」、「これは泣ける 藤井さんもいます」、「藤井直伸さんと、ともに戦う!」などの声が集まった。
1次リーグ(L)は1勝2敗と苦しんだ日本は最終戦の米国戦で先に2セットを落とした後、第3セットを25―18で死守したことで、C組3位で2大会連続8強が決まった。
その勢いのままにこの日は第1セットを大黒柱の石川祐希主将を中心にしたスピード抜群の攻撃で先取。2セット目も連取した。