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桂米助「父親代わりの存在だった」99歳死去の桂米丸さんに感謝 テレビ界で活躍の土台担ってくれた

スポーツ報知 2024年8月6日 6時10分

 落語芸術協会の最高顧問で、現役最高齢落語家の桂米丸(かつら・よねまる、本名・須川勇=すがわ・いさむ)さんが1日午後4時45分、老衰のため都内の病院で死去した。99歳だった。落語芸術協会が5日に発表した。

 米丸さんの弟子・桂米助はこの日、スポーツ報知の取材に応じ、57年間背中を追い続けた師匠に感謝した。

 歌丸さんは移籍で米丸さんの門下に入ったため、米助が初の直弟子。高校卒業直後に内弟子として入門し「僕には父親がいないから、父親代わりの存在だった」と振り返った。

 米助によると、「師匠は怒ることはそんなに少ないないけど、小言は言われましたね。『芸は盗むものだから、お前には売れることを教える』と。着るものは高いものじゃなくてもいいから小ぎれいにしろ、とか、この番組はどんな番組で、ディレクターとの付き合い方とか…」。米助が「ヨネスケ」としてテレビ界で活躍する土台作りを、米丸さんが担ってくれた。

 近年はコロナ禍もあったため、米丸師匠とは頻繁に顔を合わせることはなく「最近は病院に入っていたりだったので、会うのはたまに」だった。最後に会ったのは昨年で、楽屋の裏話などおしゃべりを楽しんだという。

 4日の葬儀にも参列し「眠るようにしていましたよ。おでこに触ったら冷たかった」。スマートでおしゃれな米丸師匠だけに、ひつぎには愛用の帽子などを納めたという。「僕らの世代は師匠がほとんど亡くなっているからね。よくぞ99年も長生きしてくれた」と父親代わりの米丸さんへの感謝を口にした。

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