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岡慎之助、鉄棒金メダルは「想定外」 ちょっと複雑「杉野選手に取ってほしい思いが強かった」

スポーツ報知 2024年8月6日 0時9分

◆パリ五輪 第11日 ▽体操男子(5日、ベルシー・アリーナ)

 団体&個人総合を制した初出場の岡慎之助(徳洲会)が種目別鉄棒決勝で14・533点をマークし、金メダルを獲得した。1972年ミュンヘン五輪の加藤沢男以来、52年ぶりに日本男子3冠の偉業をなし遂げた。この日は種目別平行棒でも銅を獲得。体操で五輪1大会4個のメダルは、1984年ロサンゼルス五輪の具志堅幸司以来40年ぶりの快挙だった。

 10日間の競技日程の最終日。再び岡が輝きを放った。得意の平行棒では「自分らしい演技で着地まで決めることができた」と納得の内容で銅メダルを獲得。そして、その後に行われた鉄棒では今大会3つ目となる金メダルを手にした。離れ技を次々決めて、着地もピタリ。ライバル勢にミスが出る中、確実に通し切った岡に最高の結果が舞い込んだ。

 「想定外」と驚きっぱなしの鉄棒での金メダルだったが「何が起こるか分からない状況でミスなく演技できた」。伝統ある日本体操界の歴史に名を残し「記憶に残る大会になったなと思うし、自分を目標としてくれる、体操をやってくれる子たちがいるといいなと思ってます」と語った。

 ただ、鉄棒での金メダルは少し複雑だった。鉄棒は同じ徳洲会の仲間でもある杉野正尭の得意種目。構成もレベルが高く、金メダルを狙える力も十分にあった。その中で、杉野は落下のミス。同じ練習場で、鉄棒に懸けて来た杉野を見てきただけに「チームメートである杉野選手は『ずっと鉄棒で金メダル』っていう目標があった。杉野選手が金メダルを取ってほしい思いが強くあった」と素直な胸の内を明かした。

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