◆パリ五輪 第11日 ▽バレーボール男子準々決勝 日本2-3イタリア(5日、パリ南アリーナ)
決勝トーナメント初戦となる準々決勝が行われ、日本はイタリアにフルセットで敗れ、2大会連続で8強で敗退となった。目標に掲げてきた1972年ミュンヘン大会以来、52年ぶりの金メダルの夢は果たせなかった。
2―0で迎えた第3セットを24―21のマッチポイントからひっくり返されると、最終セットも競り合う中から石川祐希主将(ペルージャ)のスパイクで再びマッチポイントを握ったが、15―17で取られ、涙をのんだ。
◆石川祐希に聞く
―この試合に向けて(石川自身)調子が上がってきた要因は?
「予選ラウンドは僕が頼りなかった。ここからは負けたら終わり。もうやるしかないっていう風に気持ちを持って臨んだ」
―最後はユニホームで顔を拭っていた。
「僕が最後決めれなくて、みんなに申し訳ない気持ちでした」
―東京五輪からキャプテンとして引っ張ってきた。
「フィリップ(・ブラン)監督が来てから8年の体制の中でステップアップしてきたチームだと思う。今日もあと一歩だった。イタリアのような強いチームと互角に戦えることは間違いないので、それは監督のおかげです」
―東京と同じ準々決勝で負けたが、感情の違いは?
「勝ちを逃した準々決勝。非常に悔しい思いと、責任を感じている。そんな準々決勝でした」
―集大成としていた。今後にどうつなげていくか。
「その集大成が決してめちゃくちゃ悪かったわけではないですし、みんなベストを尽くした。みんなは頑張ってくれたと思う」
―4年後を考えている?
「監督も分からないですし、そこはまだ考えていないです」