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女子5000Mは1万Mとマラソンにも出場するハッサンが銅メダル 合計62・195キロをパリ五輪で走る

スポーツ報知 2024年8月6日 4時46分

◆パリ五輪 第11日 ▽陸上(5日、フランス競技場)

 女子5000メートル決勝が行われ、ケニアのベアトリス・チェベトが14分28秒56で金メダルを獲得した。同じケニアのフェイス・キピエゴンは14分29秒60で銀メダル。

 今大会で1万メートルとマラソンにも出場予定のオランダのシファン・ハッサンは14分30秒61で銅メダルを獲得した。レース後、一時は、キピエゴンが他の選手を妨害したとして失格となり、銀メダルに繰り上がったが、その後、キピエゴンサイドの抗議が認められ、3位以下の選手は、元の順位に戻った。ハッサンは惜しくも優勝は逃したが、メダルは死守した。9日に1万メートル決勝、さらには中1日で最終日のマラソンに挑む。

 31歳のハッサンは1500メートルからマラソンまで世界のトップレベルを誇る驚異的なランナー。19年の世界陸上では1500メートルと1万メートルで優勝。21年の東京五輪では5000メートルと1万メートルで金メダルに輝いた。さらに1500メートルでも銅メダルを獲得した。23年の世界陸上では5000メートルで2位、1500メートルで3位となった。さらに23年からマラソンに挑戦し、10月のシカゴマラソンでは世界歴代2位の2時間13分44秒をマークして優勝した。

 5000メートル(予選と決勝の2レース)、1万メートル、そして、マラソン。合計62・195キロを走るハッサンの超人的な挑戦は、パリ五輪の大きな見所のひとつとなっている。

 1952年ヘルシンキ五輪でエミール・ザトペック(当時チェコスロバキア)が5000メートル、1万メートル、マラソンで驚異の3冠を成し遂げた。「人間機関車」と呼ばれたザトペック以来の異次元のチャレンジとなる。

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