◆パリ五輪 第11日 ▽陸上(5日、フランス競技場)
男子棒高跳び決勝でスウェーデンのアルマント・デュプランティスが自身が持つ6メートル24センチの世界記録を1センチ更新する6メートル25センチで金メダルを獲得した。21年東京五輪に続く金メダルとなった。銀メダルのサム・ケンドリクス(米国)は5メートル95センチで、実に30センチの大差をつける圧勝だった。
デュプランティスの独壇場だった。5メートル70センチ、5メートル85センチ、5メートル95センチ、6メートル、6メートル10センチをすべて1回目で成功させて、早々と、軽々と五輪連覇を達成。「ライバル」は6メートル25センチのバーだけとなった。
1回目、2回目は失敗。この日、最後の跳躍となる3回目でクリアすると、スタジアムの大観衆は沸いた。銀メダルのケンドリクスらアスリート仲間も、ピットのすぐ近くで応援し、そして、祝福した。
20年9月にセルゲイ・ブブカ(ウクライナ)が1994年にマークした従来の世界記録(6メートル14センチ)を26年ぶりに更新。以来、世界記録を伸ばし続け、ついに6メートル25センチに達した。
24歳のデュプランティスがパリの夜空に高々と舞い、新たな歴史をつくった。